国内化粧品容器会社の大手であるグラセルは、1月の「化粧品開発展」、5月の「化粧品産業技術展」という国内2つの大きな展示会への出展に先駆け、自社開発製品を一堂に揃えた「総合容器カタログ」を刷新した。その2017年版カタログからは新たに「英語版」を作成し、グローバル企業への意識を強めた格好だ。
間近に控える「第8回 化粧品開発展」では、アンティーク調の展示ブースに、スキンケアからメークアップ、トイレタリー関連の容器まで充実した品揃えをし、「総合化粧品容器メーカー」としての開発力、提案力をアピールしていく。
メーク、トイレタリー容器の充実で
ライフスタイル系のシリーズ提案も
新装版「総合容器カタログ」では、商品企画・コンセプトに合った容器のイメージを掴みやすいように、蒸着・塗装などを施したシリーズ写真を多数採用している。(写真参照)
既存顧客から好評を得ている「容器デザインの無償提供」というサービスを導入する同社ならではのビジュアルプレゼンテーションカタログとなっている。
顧客が思い描くイメージを鮮明化させ、製品化までのスピード開発をサポートするのが狙いだ。
洗顔から化粧水、美容液、クリームなどライン提案が主流のスキンケア分野では、容器会社の経験・ノウハウを活かし、各シリーズ容器を効果的に組み合わせることで、今までにないイメージや新しいコンセプトを打ち出せるなど商品企画の可能性を拡げることもできる。
ここにトイレタリー容器を加えれば、ボディ&ハンドケアのアイテムも揃える「ライフスタイル提案型」のシリーズ企画にもマッチする。展示会では、その一例も紹介する予定だ。
その彩り豊かなカタログを元に、展示ブースを構成する製品群は、谷村敏昭社長が「容器会社として成長を持続していくための生命線」と語る自社開発容器の数々だ。その新製品開発では「『総合的な化粧品容器メーカー』として歩みを進めるために、近年はスキンケア以外の分野も積極的に投資を行っている」と話しており、メークアップ、トイレタリー関連の新製品にも注目したいところだ。
一部を紹介すると、スキンケアでは、クラシカルな風合いに注目し、太短いインブロPETボトル「FIBG」をリリースする。また、首部にリングをあしらったダイレクトPETボトル「LOC」は、新型クリームジャー「CANULE」とのシリーズ展開も可能だ。
メークアップでは、クッションファンデーションコンパクト「SPICA」を立ち上げた。従来のスポンジを入れたクッションだけでなく、メッシュにも対応する。
トイレタリー関連では、涙型のダイレクトPETボトル「TEAR」や、人気のインブロPETボトルシリーズ「IBR」のサイズ拡充を行った。また、オリジナルのフォーマーポンプも立ち上げた。