アイスタイル、2017年6月期第2四半期は2ケタ台の増収減益

粧業日報 2017年2月21日号 1ページ

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アイスタイル、2017年6月期第2四半期は2ケタ台の増収減益
 化粧品・美容関連の総合ポータルサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイルの2017年6月期第2四半期決算は、売上高が前年同期比22.9%増の84億2600万円、営業利益が20.4%減の7億3100万円、経常利益が20.3%減の7億1000万円、純利益が37.2%減の4億7400万円となった。

 吉松徹郎社長は、2月3日に実施した決算説明会の冒頭で「中期経営計画を発表したスタートの半期の結果としてはとても満足している」と述べ、大幅な減益についても人員増にともなうオフィス増床などポジティブな投資が嵩んだことによるもので「計画通りだ」と力強く語った。

 事業部別でみると、アットコスメを基盤にしたサービスを展開する「On Platform事業」は、ブランディング広告やバナー広告などBtoBサービスが好調に推移し、売上高が17.3%増の33億3500万円、営業利益が16.6%増の12億4500万円となった。

 吉松社長は、広告サービスの好調について「クライアント数の堅調な増加に加え、企業別売上貢献度トップ15社からの広告収入が安定的に増え、前年同期と比べて25%増で推移している」と説明を補足した。

 また、プラットフォームの基盤強化に向けた投資については、「アプリなど様々なサービスを提供できる環境が整いつつある。今期中には何らかの発表を行いたい」と話した。

 BtoC課金サービスは、プロモーションを抑制しているプレミアム(課金)会員数が低下傾向にあったが、徐々に下げ止まりをみせており、サンプルを提供するブルームボックスの出荷も順調に推移していることから、「プラットフォームの基盤強化への投資が終わり次第、プロモーションを強化することで成長が期待できる」と語った。

 その基盤となるアットコスメの直近の月間ユニークユーザー数(16年12月現在)は1320万人。会員数は、アットコスメとのID連携を進める中、一部グループサイトの会員IDを削除したことにより16年10月に一時的に減少したものの、その後2カ月は再び増加して約370万人を数える。間もなく、昨年9月に子会社化した食・健康関連のサービスを手掛けるEat Smart社のユニークユーザー数・約185万人と会員数・約14万人が加わる予定だ。

 そのEat Smart社とは、連携推進に向けて1月、美容系の食品・飲料・サプリメントなどを含めたビューティ領域全般を扱う専門チームを新設し、化粧品以外の業種のクライアント開拓を進める。

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