日光ケミカルズ、実績と汎用性の油溶性ビタミンCに新境地

C&T 2016年12月15日号 34ページ

カンタンに言うと

日光ケミカルズ、実績と汎用性の油溶性ビタミンCに新境地
 2016年6月に創立70周年を迎えた日光ケミカルズは、界面活性剤や植物油、ビタミン誘導体をはじめ、安全・安心・安定供給可能で高品質な化粧品原料などを販売している。

 今回同社では、美白作用や抗老化作用など、さまざまな生理活性をもつ油溶性ビタミンC「NIKKOL VC-IP」に新たな効果があることを発見。それはダメージ毛の修復効果だ。毛髪ダメージケアにおけるさまざまな有用性データにより効果を実証し、本格的な提案を開始した。

 同社は、毛髪の表面を覆うキューティクルの補修を担う「18-MEA」と同様の効果をもつ物質の探索に取り組む中、スキンケア製品へ多くの採用実績を積み上げてきた「NIKKOL VC-IP」が、油溶性で経皮吸収性・安定性に優れているほか、皮膚内に浸透すると生体内酵素による加水分解によってヘキシルデカン酸とビタミンCに分解する点に着目。毛髪との反応性にも優れているのではないかと考え、美髪効果の評価を開始した。

 まずは毛髪との反応の有無を評価した。「NIKKOL VC-IP」が毛髪のアミノ基と反応するかを確認するため、アミノ基修飾したガラス基板に「NIKKOL VC-IP」を塗布し、静置後、エタノールや水で十分に洗い流したガラス基板に水を1滴垂らし、水の接触角を測定した。水の接触角が大きいほどぬれにくいため撥水性の指標となるが、「NIKKOL VC-IP」は、他の油性成分と比較して接触角が大きく撥水性を示すことが示唆された。さらに、「NIKKOL VC-IP」をスクワランで希釈した製剤でも接触角が大きくなることも確認できた。

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