ポイントピュール、沖縄・久米島の環境と立地が経営資産に

週刊粧業 2017年2月27日号 11ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、沖縄・久米島の環境と立地が経営資産に
 大容量釜の導入による製造キャパシティーの増強や、固形石鹸作りへ進出という新規剤型へのチャレンジなど、2016年は新しい仕込みへ資金と時間を注ぎ込んできたポイントピュール(沖縄県島尻郡久米島町)では、大道敦社長が「いろいろな成果の兆しが見え始めている」と話している。

 ――沖縄の離島にある貴社へ来客数が増加している要因は何でしょう。

 大道 せっかく在京や在阪ではない久米島で化粧品を作るなら、「地域に触れてみたい」といった動機でやって来るお客様がほとんどのようだ。

 今日(取材日=2月20日)は静岡県から新規の企業さまがお越しになったほか、先週は近隣アジアのメーカーが来られた。

 展示会の接触が縁かというと残念ながらそれが最上位ではなく、海洋深層水を使いたいという考えや、既存のお客様からのご紹介が少なくない。

 結果、夏のイメージを背負った製品のオーダーがずいぶん入ってきた。お客様はここ久米島で作るからには、「夏」の印象で差別化したいという。

 また、中身の多くを占める成分の存在を考えた時、化粧品の品質は突き詰めると「水が大切」という考えに回帰にしているのかもしれない。

 ――化粧品開発展の反響はどうでしたか。

 大道 新しいメーカー様と接点を得るよりも、既存のお客様とのコミュニケーションがとれたほか、かつての販売先と顔を合わせることができたため充実していたと思う。

 一方、出展メニューに得たご来場者の感触としては、目玉だった固形の「高圧石けん」でご注文をいただくことができた。

 素地のほかに50%まで入れ込める「機能性成分高配合」が関心を呼んだことに加え、ロットで「500個でもいけます」と告げると喜ばれた。ただ、リピートがないと悲しい。

 当社自身、外注だった固形石けんではロットとコストで泣いてきた歴史がある。製造器が入る3月から、泣いた過去をお客様のご評価で歓喜に塗り替えていきたい。

 また、初めて中身と容器を絡めて提案した「ブラッシング泡洗顔フォーム&パック」には、海外のお客様から注文が入ったほか、国内では大手GMS傘下のドラッチェーンから店長が参集する会合でプレゼンの機会をいただくことができた。

 2月25日に沖縄県那覇市で、私がプレゼンテーションを行う。遊び心と高機能を伝えたい。
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