資生堂、レチノールでしわを改善する効能効果の承認を取得

粧業日報 2017年3月7日号 4ページ

資生堂、レチノールでしわを改善する効能効果の承認を取得
 資生堂は、レチノールを有効成分とした新しい製品で「しわを改善する」効能効果の承認を厚生労働省から受けた。

 同製品は、9週間の使用でシワグレード4レベルの深いしわを改善する有効性が認められたことから、今後はさらなるアンチエイジング領域の研究を進め、スキンケア製品に応用していく。

 日本香粧品学会が策定した「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に従い、目尻に浅いしわからやや深いしわが認められる健常な日本人女性(年齢37歳~54歳、平均年齢46歳)で有効性試験を行った。

 研究では、「有効成分レチノールを配合した同製品」と「レチノール無配合品」を9週間使用してもらい、しわ改善効果について皮膚科専門医による判定と機器による解析を行った。

 その結果、同製品の9週間使用後には目尻の線状の深いしわ、目周りのちりめん状のしわが顕著に改善した。機器による解析から同製品は無配合品に比べてしわが減少しており、しわ部分の3次元画像からも顕著な減少が認められた。

 また、実効感についてもアンケートで検証した結果、同製品にしわの改善を実感することが認められた。

 同社では長年のレチノール研究で培った製剤化技術を応用し、同成分を分解させることなく安定的に配合し、製造することに成功。肌あれの有効成分として医薬部外品に配合し、さらにレチノール製剤だけに使用する独自の容器も開発してきた。

 このような製剤化技術、容器開発により安定性を担保し、同社ではレチノールを医薬部外品・有効成分として配合することが国内で唯一認められている。

 今回は、レチノール配合製品が培養したヒトの表皮角化細胞でヒアルロン酸の産生を増加させ皮膚に柔軟性を与えて、しわの改善が実証されたことから、「しわを改善する」効能効果の承認を厚労省より受けた。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 資生堂、レチノールでしわを改善する効能効果の承認を取得

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop