リウボウ インダストリー、地元客重視の接客で最南端の百貨店が好業績を継続

週刊粧業 2017年3月6日号 7ページ

カンタンに言うと

リウボウ インダストリー、地元客重視の接客で最南端の百貨店が好業績を継続
 観光立県の印象が濃い沖縄県で、地場百貨店リウボウインダストリーが好調な業績推移を続けている。

 いくつかある要因の中には勢いづく地域経済が背景にあるほか、九州地区の百貨店では最上位というインバウンド効果や、買い場の鮮度向上を追って2014年から継続してきた各所のリニューアルが数字に反映していると見てよさそうだ。

 とりわけ、1階の化粧品係が館の「顔」に相応しい好進捗で全店をリードしている。

 売場担当者から話を聞き進めていくと、芳しい数字は外的な材料によるものではなく、チームが自ら内発的に起こした変化で売れ行きを上昇させた経緯がわかる。

 競合や同業に汎用が利きそうな、同社の前進事例を紹介する。

化粧品売場が館全体を牽引
17年2月期も好調に推移

 リウボウインダストリーの2016年2月期決算(信用調査ベース)は、売上高が175億5500万円で対前年比12.7%増だったほか、全館的な改装が動き始めた2012年との4カ年間対比では30.8%の伸長を遂げた格好になる。

 同社の経営努力が好調の背景にある一方で、商況の根底では勢いづく沖縄経済が追い風になっていることがわかる。

 県が発表している「沖縄県経済動向」によると、2017年2月16日付「個人消費」は「既存店、全店舗とも前年を上回っている」となっており、「百貨店・スーパー・コンビニ売上高」は全店舗で+6.5%という実態ベースとなっている。

 また、同指標を2016年の月次推移で見た場合、「百貨店・スーパー・コンビニ売上高」の「既存店」は1~12月にかけて前年を下回った月はなく、最高値の2月(+6.8%)から最も低かった3月(+0.9%)まで全月で実績超えを実現した。

 同調査対象の中では「巨艦」の分類となるリウボウデパートでは、化粧品フロアが2014年に実施した売場改装以降に販売好調が続いている。

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