岩瀬コスファ、ヘルスケア分野へのアプローチ強化

週刊粧業 2017年4月17日号 26ページ

カンタンに言うと

岩瀬コスファ、ヘルスケア分野へのアプローチ強化
 健康食品・化粧品原料ディーラー大手の岩瀬コスファ(岩瀬由典社長)では、「内外美容」に焦点を当て、「美(化粧品)と健康(ヘルスケア)」の分野に力を注いでいる。オリジナル原料の開発等を行う研究開発部門では、ヘルスケア分野の研究員を増員するなど、アプローチを強めているという。

 「当社はヘルスケアを成長分野と捉え、取り組みを強化している」(松浦洋一営業本部副本部長兼ヘルスケア事業部部長)

 ヘルスケア分野において特に注力しているのが美容系原料であり、多業種企業への提案を行っている。

 「当社は、液剤やゼリー状サプリメント等の受託製造も行っており、原料提案から製品供給までトータル的なサポートも可能だ」

 注目原料としては、「ハスの花エキス」と「茶花エキス」をあげた。

 「ハスの花エキス」は、機能性が期待できるハスの花部(蓮花)を乾燥エキス粉末としたもので、植物成分の1種であるアルカロイドを含有している。ハスの花特有のアルカロイドには、高い抗酸化・抗炎症効果があるとされ、in vitroの研究試験では、美容成分のアルブチンの10倍以上の美白効果が確認されているなど、機能性が非常に高い原料だ。

 「茶花エキス」(京都薬科大学名誉教授 吉川雅之氏)には、血糖値上昇抑制や血中中性脂肪上昇抑制、脂肪吸収抑制、食欲抑制など様々な機能のあることが明らかになっており、生活習慣病対策向けサプリメントに勧めている。

 また、機能性表示食品ニーズの高まりを受けて、原料の機能性に関するエビデンス取得に向けた取り組みや届出支援を強化している。

 同社では、安全性や有効性のデータ取得や評価を行う受託試験(ビオックス)事業を展開しており、試験デザインをしながらサプリメントの開発が可能だ。

 「最近では、中国の現地法人においても一部のヘルスケア原料の販売活動を開始しており、今後、海外への提案を強化していく」
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 岩瀬コスファ、ヘルスケア分野へのアプローチ強化

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop