アサヌマコーポレーション、新研究所にバルク研究開発部門を集約

週刊粧業 2017年4月17日号 13ページ

カンタンに言うと

アサヌマコーポレーション、新研究所にバルク研究開発部門を集約
 アサヌマコーポレーションは1947年、アイブロウやアイライナーのペンシルタイプの開発に着手し、目周り品とマニキュアを主軸とした化粧品受託製造業を展開してきた。

 麻沼雅海社長に話を伺った。

 ――研究開発の体制についてお聞きします。

 麻沼 当社は2004年にパウダーやベースメークの研究を開始し、2013年にはスキンケア研究を始めるなど、取扱分野を順調に増加させており、現在はトータル提案が行える体制となっている。

 3月に完成した従来の約3倍の敷地面積を持つ新研究所には、バルクの研究開発機能を集結させ集中して研究に取り組む環境を整えた。

 研究開発部には、リキッドアイライナー系担当の「メークアップ第1G」、ワックス系の「同 第2G」、マスカラ系の「同 第3G」、パウダー・ベースメーク系の「同 第4G」、ネール系の「同 第5G」、基礎化粧品を担当する「スキンケアG」の計6グループがあり、担当する分野に特化した研究を行い、連携して開発に取り組んでいる。

 また、薬事や特許、原料分析、安全性調査等を担当する研究開発推進室も新研究所内に設け、研究開発に関わる部署をまとめた。

 今後は、新しい分野の研究開発を進めていく。

 ――営業と研究の連携について教えてください。

 麻沼 営業部門と研究開発部門は約20年前から協力体制を築いている。取引先との関係づくり等は営業が行い、技術的な詳細内容は研究員が担当することで、適切な対応を取ることができ、密接な関係性をつくれている。

 海外の取引先にもグループリーダーが訪問し、実際に現場の声を聞くことで迅速な対応を取ることができ、研究の刺激にもなっている。また、上海麻沼化粧品有限公司に日本の研究員が行くことで、中国に即した商品研究を進めている。

 大学との産学共同研究はまだ実施していないものの、将来的には取り組む予定であり、徐々に体制を整えていきたい。

 今後も、万全な体制・環境による100%安全な品質の商品提供を念頭に置き、信頼されるものづくりを行い、メイドインジャパンの高付加価値商材を開発し、国内のみならず海外への展開を強化していく。
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