専門家に聞く、着実な成長を遂げる敏感肌化粧品市場

C&T 2017年3月15日号 62ページ

カンタンに言うと

専門家に聞く、着実な成長を遂げる敏感肌化粧品市場
 スキンケアのカテゴリーにおいては近年、「敏感肌化粧品」が活況を呈している。

 年中肌トラブルを抱え、市販の化粧品が使用できない人のデイリーケアだけでなく、季節の変わり目や体調の変化などで肌が敏感になる人の一時的なケアとして使用ニーズが高まっており、化粧品市場の中で今後の成長に期待できるカテゴリーとして有望視されている。

 今特集では、化粧品業界に特化したコンサルティングを行うソフィアリンクスの三原誠史代表に、敏感肌化粧品市場の最新動向や今後の展望についてインタビューしたほか、カテゴリーを牽引する「キュレル」(花王)を筆頭に、メーカー4社が送り出す最新アイテムを紹介する。

安心・安全への意識が高まり、市場は回復基調
「季節の変わり目」がブランドスイッチの好機に

 ――敏感肌化粧品市場のこれまでの変遷についてお聞かせください。

 三原 2007年に市場のピークを迎え、約1000億円規模にまで成長したが、その後はリーマンショックや東日本大震災などの社会的背景もあり、徐々に縮小していった。

 しかし、消費者の間で近年、安心・安全への意識が高まりを見せていることを受け、2012年~2013年頃から回復基調にある。

 敏感肌化粧品ブランドの傾向を見ると、アトピーなど皮膚疾患に近いケアから、軽度の敏感肌ケアまでアプローチ領域が多種多様だ。

 また、ブランドごとに市場のポジショニングや販売チャネルが異なり、こうした幅の広さが敏感肌市場の面白さといえる。

 ――最近の敏感肌化粧品市場はどのような傾向にあると捉えていますか。

 三原 既存ブランドにおいては、「敏感肌」を共通テーマにスキンケアだけでなくボディケアでも市場が拡大傾向にある。

 また、業界で今勢いのあるコーセーが満を持して今年2月に新ブランド「カルテ クリニティ」を投入した点から見ても、まだまだ敏感肌化粧品市場は成長市場として注目されていると考えられるため、今後も参入企業が増えてくるだろう。

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