トキワ、TOKIWAのさらなる価値向上へ、総合力を結集

週刊粧業 2017年5月29日号 6ページ

カンタンに言うと

トキワ、TOKIWAのさらなる価値向上へ、総合力を結集
 化粧品の中身(処方)の研究・開発から容器の開発・設計、製造までサプライチェーンを含めた社内一貫体制を整える開発型OEM/ODMのトキワ(本社=東京都)は、業界トップクラスの技術・製法における特許有効件数(170件超)を持つ開発技術力を強みに、国内とともに海外での取引拡大につなげ、海外顧客の売上構成比が3割以上を超えるグローバル企業へと歩みを進めている。

 出展する「CITE Japan 2017」では、「Botanical&Embellishing(ボタニカル&エンベリッシング)」をテーマに、ブース全体を植物や花で華やかに装飾し、「TOKIWA」のさらなるイメージアップにつなげる。

「ボタニカル」の可視化に挑戦
新発想のサンプルに秘策

 同社は「自社オリジナル製品にも注目してもらいたいが、装飾を施した展示ブースから、メークアップを中心とした化粧品製造会社としての『トキワ』のイメージとともに、当社の新たな挑戦心を感じてもらいたい」と出展の狙いを語る。

 業界全体でアウトソーシングが加速されており、前述のように、開発型OEM/ODM体制を整えている同社にとって、すべての工程を一任されることは、品質保証・コスト削減・開発期間の短縮の面で優位に立てているという。

 元来、新奇性のある商品開発に重点を置き、モノづくりをしてきたことで様々な顧客に採用されてきた同社だが、その強みを生かした独特なイメージをブースにも表現している。近年は国内外のグローバル企業と取引を進める中で「ブランドイメージ」を構築・向上することの重要性を強く感じているという。

 そうした想いで構想・デザインしたブースは、歩いていて思わず足を止めたくなるような街中のショーウインドウをコンセプトに、ブース奥の一面をガラス張りにして、近年のトレンドである「ボタニカル」の装飾美を具現化した。新製品を含む開発製品は、ガラスショーケースに入れて展示する演出だ。

 テーマの一つに掲げた「ボタニカル」は、ここ数年のトレンドだが、一方で、言葉では表現しにくく、イメージが先行する。「『ボタニカル』をテーマにしたブースのビジュアルから、当社のアイデア・デザイン力、そして、それらを形にする技術力・実行力を感じ取ってもらいたい」

 その想いは、来場者プレゼント用に製作した花をモチーフにしたサンプル「フラワーリップ」にも詰め込んだ。花の雌しべにあたる部分に1回分のリップを充填したフラワー型のサンプルで、「一輪の花を贈る」発想を取り入れた。

 雑誌の付録などに用意されるメークの新色サンプルでは、厚紙などを使用したペーパーサンプルが一般的だが、「女性がもらって気持ちが上がり、サンプルからブランドイメージを高めるアイデアを形にした」という。

 構想から開発を進め、今回の展示会に合わせて試作の金型を製作。サンプリング用に3色の花を用意した。会場では、ブランドブックに見立てたカタログに「フラワーリップ」を挿して渡す。

 展示会場で集めたカタログは会社のデスクに山積みされがちだが、サンプルを試した後もペン立てなどに挿しておきたくなるかわいいデザインに仕上げた「フラワーリップ」は、ふとトキワを思い出すきっかけを生み出すツールにもなりそうだ。

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