日本色材工業研究所、世界レベルの技術力と品質管理力をアピール

週刊粧業 2017年5月29日号 7ページ

カンタンに言うと

日本色材工業研究所、世界レベルの技術力と品質管理力をアピール
 化粧品受託製造大手の日本色材工業研究所(本社=東京都港区、奥村浩士会長)は、今展示会でフランス子会社の「テプニエ社」と、今年1月にグループ傘下に加わった同国の化粧品OEM会社「オルレアンコスメティクス社」(以下、オルレアン社)との連携を前面に打ち出し、国内外の顧客からのさらなる受注拡大を目指す。

 出展ブースの主な見どころについて、奥村会長と中嶋伸之営業部長、板倉昭之 同主事の3人に話を伺った。

メークアップ・スキンケア双方で
新奇性の高い最新製品を披露

 今回は、「業界が大きく変わろうとしている今こそ、今年で設立60周年を迎える我々の今後の方向性をアピールしていきたい」(奥村会長)というメッセージを込め、展示テーマに「新しく生まれ変わる日本色材」を掲げる。

 ブースでは、「デザインフィラー」「サンスクリーン」「ファンデーション」「ポイントメーク」「フランスグループ会社の製品紹介」の5つのカテゴリーに焦点を当てた。

 「デザインフィラー」は、透明なスキンケア製剤にデザインを描画する同社得意の充填技術で、今回は既存のデザインフィラースキンケア製剤を処方改良し、保湿感をさらに高めたアイテムを紹介する。

 さらに、同技術はこれまでスキンケア製剤のみで展開していたが、新たに色物のメーク(リップ)でも応用が可能となり、アイキャッチ効果の高い製品として来場者の関心を集めそうだ。

 「サンスクリーン」では、紫外線防御の最高基準(SPF50+・PA++++)でありながら、使用感とみずみずしさを実現した最新の製品を提案する。それに加え、一般的なミルクやクリームとは異なった使用感を持つホイップ状の新剤型UV製品を紹介する。

 「ファンデーション」では、近年市場ニーズが高まっている「スポンジファンデーション(クッションファンデーション)」を中心に展開し、今回は新たに多色タイプを披露する。

 「ポイントメーク」では、国内外でトレンドとなっている「メタリック」をキーワードに、ペンシルタイプのジェルアイライナーやアイブロー、リップなどのアイテムを取り揃えた。

 「フランスグループ会社の製品紹介」では、スキンケアを得意とするテプニエ社と、ポイントメークを得意とするオルレアン社それぞれの最新製品を紹介する。

 この狙いについて中嶋氏は、「展示会ではこれまで、テプニエ社を前面に打ち出した紹介をしていなかったが、オルレアン社の買収を機に提案できるアイテムの幅が広がり、国内のお客様にもフランス子会社を紹介できるような環境が整ったため、業界での認知拡大を目指す」と説明する。

 また、同社では今回、「取引のない新規のお客様はもちろん、長くお取引いただいている既存のお客様にも今まで知られていない当社の取り組みを改めて紹介したい」(板倉氏)と考え、新たな試みとして、同社の最近のOEM事業を紹介するコーナーを設けた。

 ここでは、海外(欧州、米国FDA)の品質基準を担保した同社の高い品質管理力と、今年4月に第2期拡張工事を終えたつくば工場を紹介する。

 「昨今は業界への追い風が吹いており、OEMが乱立している。展示会では製品(モノ)に軸足が置かれがちだが、我々が長年培ってきた安全・安心、そして法令遵守の取り組み(コト)をアピールしていく」(奥村会長)

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