岩瀬コスファ、最新原料からニーズの高い処方まで注目素材を紹介

週刊粧業 2017年5月29日号 12ページ

カンタンに言うと

岩瀬コスファ、最新原料からニーズの高い処方まで注目素材を紹介
 原料商社大手の岩瀬コスファは、CITE Japan 2017への出展にあたり、3題の技術発表にて紹介する原料についてブースでも展示し、来場客にアピールする。

 幅広い原料を取り扱う同社ならではの展示で、最新原料や注目商材、ニーズの高まる処方設計などを紹介する。

UVAⅡ波をカバーする紫外線吸収剤
多機能型ポリマーと合わせて紹介

 今回、岩瀬コスファではメインテーマに「架け橋」を据えた。ブースはグリーンを使用して「地球環境」との架け橋をイメージしたゾーンや仕入れ先の異なる原料の組み合わせなどを紹介し、データ展示なども行う。また、同社では16小間のブース内に設けた商談スペースに「テラス」「ガーデン」「ラウンジ」の3エリアを設けた。

 「過去から未来、仕入れ先と顧客、国内と海外など、様々な相手をつなぐ架け橋として当社がお手伝いする。また、取引先に対し、様々なソリューション提案ができる強みをアピールしていく」(CITEプロジェクト担当者)

 同社では最新原料やニーズの高い技術・処方へのアプローチなどを紹介する技術発表を3題行い、ブースでも目玉企画と位置づけた。

 「紫外線吸収剤とサンスクリーン製剤に適した増粘剤のご紹介」(6月1日12時5分~12時35分)では、昨年、化粧品のポジティブリストに記載された紫外線吸収剤「Tinosorb A2B」(BASF社、TinosorbはBASF社の登録商標)と多機能型ポリマー「Avalure Flex―6 Polymer」(ルーブリゾール社、Avalureはルーブリゾール社の登録商標)を紹介する。

 「Tinosorb A2B」は、UVAとUVBの従来の紫外線吸収剤がカバーしきれない波長であるUVAⅡ波(320~340nm)に、明確にアプローチする。

 「『Tinosorb A2B』は有機物を微粒子形状にしていることで、TBPTによる紫外線吸収効果だけでなく、微粒子形状による反射や多重散乱などのUV防御効果も見込める」(研究開発部担当者)

 「Avalure Flex―6 Polymer」は、優れた顔料分散性、乳化安定性、フィルム形成、レオロジー効果などの機能を併せ持っている。性状は白色の粉体であり、「酸化チタン」(TiO2)、「酸化亜鉛」(ZnO)などの金属酸化物との相性が非常に高く、顔料の分散性を向上させることができる。

 また同原料は、親水性のポリマー骨格の両端に疎水性の末端鎖がついており、ポリマー同士が会合して増粘が始まる。一定濃度以上では、花びら形状の間にブリッジを形成して急激に増粘する。

 「ブースでは製剤も展示しているため、是非触って感触を確かめていただきたい」(研究開発部担当者)

 次に、「洗浄系カーボポールセクションガイド~新製品Carbopol SC―500Polymerのご紹介~」(5月31日14時30分~15時)では、「Carbopol SC―500」(ルーブリゾール社、Carbopolはルーブリゾール社の登録商標)を提案する。

 「カーボポール」は水と混合するとゼリー状のとろみのある状態に変えるレオロジーコントロール剤だ。今回発表する新商品「SC―500」はアミノ酸系洗浄剤の粘度調製を可能にしている。

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