化粧品の受託製造業を展開している東色ピグメントでは、従来からカラーメークアップ商品などを得意としてきたことから、事業基盤としている「COLOR」(カラー)をメインテーマに据えた展示を行う。
同社では、ショールームに設置されたタッチパネルを用いて、使用感やカラーチャートなどにマッチングされたデータを元に用意されたスタンダードサンプルを実際に手に取りながら商品企画を進めることができる独自のマーケティングシステム「東色プリズム」を展開している。東色プリズムのITツールには、使用感や商品情報などに加え、トレンド情報も組み込まれている。
今回のCITE Japanでは、こうした東色プリズムの利便性がよりわかりやすくなるよう工夫を凝らした。
展示ブースの中央には、色とりどりの果実などが並ぶヨーロッパの青果市場「Marche」(マルシェ)をイメージしたゾーンを設け、ファンデーションやチークなどのメークアップ製品をディスプレイする。
「当社が得意としている各アイテムがわかりやすく、美しく見えるようディスプレイし、カラフルな空間を演出する」(小澤守取締役営業開発本部本部長)
また、同社では様々な情報データを有している東色プリズムを機能性の高いライブラリーとして気軽に使用してもらえるよう推奨している。こうしたことにちなみ、今回の展示ブースには、ベースメークからポイントメークまで350色以上の豊富な色見本をパネルに配色した「COLOR Library」(カラーライブラリー)を設置する。
4月からはタッチパネルに表示したモデル画像にファンデーションやアイシャドウ、チーク、リップなどを組み合わせて表示することで擬似的に体験できる「COLOR Simulator」(カラーシミュレーター)機能を東色プリズムに導入した。
カラーシミュレーターではバーチャルでメークアップをすることができ、様々なアイテム・カラーを組み合わせて、より実際の使用状況に近い雰囲気を見ることができる。
「今回の展示会会場でも体験でき、『COLOR Library』の中から好みの色をセレクトするだけでなく、カラーバランスも確認することができる」(小澤氏)
また、同社ではオリジナル機能性粉体「パウダーアクティブ」の開発にも取り組んでいる。
「お客様がしっかりと効果を実感できる高付加価値原料を製品に応用することで、弊社の独自性が発揮できる」
今回も新たに開発したパウダーアクティブについて、6月1日16時15分からアネックスホールD会場にて「皮脂吸収性に優れたハイブリッド型ウレタンパウダー及び、次世代型ウレタンパウダーのご紹介」と題して技術発表を行う。
ハイブリット型ウレタンパウダーでは、ロングラスティング効果について、実際にデータを提示しながら解説する。次世代型ウレタンパウダーは光学特性を有しており、どちらも初披露の新素材だ。
「ブースにも2原料に関する展示を行う。技術発表と合わせてブースに立ち寄ってほしい」(小澤氏)