キユーピー、新境地ヘアケアに注力、保水力と泡立ちを徹底訴求

週刊粧業 2017年5月29日号 23ページ

カンタンに言うと

キユーピー、新境地ヘアケアに注力、保水力と泡立ちを徹底訴求
 独自のヒアルロン酸提供で好評価を得てきたキユーピーのファインケミカル本部は、「CITE Japan 2017」で新たな役割として超保湿型ヒアルロン酸「ヒアロキャッチ」が果たすヘアケア用途を前面に打ち出して新境地へ切り込みを仕掛ける。

 従来から既存顧客に有用なスキンケア原料として親しまれてきた「ヒアロキャッチ」は、前回開催「CITE Japan 2015」以降に新しいエビデンスの取得が進んだヘアケア用途での体感を調べるため、アンケート調査を実施したところ「コシとボリューム感という2点で優位な回答が得られた」(ファインケミカル本部 営業部 企画課 小野寺信氏=写真右)ことで本展における重点展示へと弾みがついたという。

 また、「ヒアロキャッチ」はこれまでスキンケア用途で肌領域での提案を重ねてきたのに対し、ヘアケアで訴求することは「既存のお客様に対し、需要の深堀りができたらいい」(同 高橋美保子氏、同左)という新たな狙いが込められている。

 使い道としてはシャンプーやトリートメントに加え、保水力の高さを活かすうえで修復剤への配合を推奨していくという。

 また、「ヒアロキャッチ」は保水という魅力に加えてキメが細かいアワを生み出す点が特徴となっており、愛用者目線へ訴えやすいセールスポイントとして本展では「拡大写真で見ると『ヒアロキャッチ』を配合した剤のアワ粒子数は非配合に対し約10%多い。当社のブースでは、このモチモチを体感していただきたい」(小野寺氏)と来場者満足の獲得へ期待が高鳴っている。

 これまで、同社ファインケミカル本部のヘアケア提案は「ヒアロベール」による吸着型の保湿訴求に特化していたのに対し、「ヒアロキャッチ」により新たな提案の場が広がった。

 さらに、毛髪用途に次ぐサブメニューの位置づけで食品メーカーならではの安全・安心がうたえるアンチポリューション原料を用意している。

 「ヒアロオリゴ」(分子量=1万以下「粉末」)と「ヒアロベール」(同=約80万「水溶液」)などの物性を活かし、PM2.5など大気中の有害な汚染物質をブロックするはたらきを本展から発信していく。 

 第8回目に達した「CITE Japan」で「出展の常連」を自認する同社は、初披露目となるアンチポリューションを交えた今回の見どころとして「新たな提案を発信したい。また、原料メーカーとして製剤の提案にも力を入れていきたい」(小野寺氏)と方針を掲げている。
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