小林製薬、安眠実感で鼻呼吸テープの満足度上昇

週刊粧業 2017年7月3日号 15ページ

カンタンに言うと

小林製薬、安眠実感で鼻呼吸テープの満足度上昇
 小林製薬は、今年4月に「睡眠の質向上」に着目し発売した新製品「ナイトミン鼻呼吸テープ」(15枚入、店頭価格800円前後)について、「小売店からの引き合いも強く、新しいカテゴリーを提案する当社らしさを感じてもらえている。年間売上目標の早期達成も十分可能だ」と近況を述べ、下期も注力製品に位置づける。

 「寝起きが悪い」「日中眠気を感じる」といった睡眠に関する悩みは、口を開けて寝ることによる口呼吸が原因の一つとされている。

 口呼吸によって、口・のどが乾燥しやすく、起床時にイガイガしてしまう。また、寝ている時に口が開くことで、舌のつけ根が落ち込み、いびきをかきやすくなるという。

 「ナイトミン鼻呼吸テープ」は、就寝時にテープを口に貼りつけ、鼻呼吸を促すことで、口・のどの乾きやいびきの音を軽減して安眠へ促す。いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療を行う杏林大学医学部付属病院の中島亨医師(睡眠医療認定医)と共同で開発した。

 テープは、シリコン系のやわらかい粘着剤を使い、波形のくびれを入れて伸縮性を高めた特殊形状にすることで、皮膚が引っ張られることがなく、長時間貼っていても痛くならずに剥がれにくい。

 剥がす時も、角質がはがれにくいという肌へのやさしい設計が特長だ。

 発売後はTVCMを放映し商品認知を拡大する中、ユーザー評価では「のどの乾燥予防」に対するコメントが多く寄せられており、「乾燥しやすい秋冬シーズンにピークを迎えそう」(同社)と需要拡大に期待を覗かせる。

 就寝時に関して20~69歳男女を対象に実施した調査では、37%が口呼吸を自覚し、また、4人に1人が口・のどの乾燥、イガイガを感じたり、いびきをかいていることがわかっている。
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