アイスタイル、2017年6月期は2ケタ増収減益

訪販ジャーナル 2017年8月21日号 1ページ

2017年8月22日 16時00分

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 化粧品・美容総合サイト「@cosme」を基盤に事業・サービス領域を広げているアイスタイルの2017年6月期決算は、展開する全事業で前年の売上を上回り、設立以来の連続増収を達成した。

 同社は16年8月に中期経営計画「Road to 2020」を掲げて事業戦略を打ち出しており、17年6月期は「事業領域の拡大」と「組織・体制の構築」に集中的に取り組んだ。

 その結果、売上高は前年比32.2%増の188億8800万円、営業利益は16.3%減の14億6500万円、経常利益は21.3%減の12億9900万円、当期純利益は15.5%減の10億7600万円だった。

 「@cosme」を軸にした広告・ソリューションなどのBtoBサービス、プレミアム会員(有料)向けのBtoCサービスを展開する「On Platform事業」は、16.8%増の68億4000万円、セグメント利益(営業利益)が20.0%増の25億5100万円となり、収益の柱として強化を図った。

 昨年9月に食と健康をテーマに事業を推進するEat Smart社をM&Aし、化粧品メーカー以外のクライアントの開拓を進めたほか、中長期を見据えた基盤づくりの一環として、6月には3年ぶりにスマートフォン向けアプリの全面リニューアルを実施した。アプリは随時、アップデートしていく予定だ。

 また、店舗情報や取扱商品をデータベース化し、店舗とメーカー、そしてユーザーをつなぐコミュニケーションツールとなる「@cosme お店ガイド」の登録店舗数は、ドラッグストアを中心に約7000店(6月末時点)となった。今後も化粧品を取り扱う店舗情報を増やし、コミュニケーションツールとしての機能を高めていく考えだ。

 化粧品専門店「@cosme store」やECサイトの運営などを行う「Beauty Service事業」は、売上高が49.7%増の87億8400万円、セグメント利益が48.4%減の2億2900万円だった。「@cosme store」は、9店舗の出店に加え、M&Aにより4店を取得し、計24店へと一気に出店ペースを増やした。

 吉松徹郎社長は、店舗運営について「様々なスタイルの店舗を出店しており、新たな業態開発にもチャレンジしている。延いては、化粧品の小売につづく、美容関連事業への進出も視野に入れている。18年6月期も出店計画はあるが、前期ほどの出店数ではない。その分、既存店の育成強化を進めていく」と語気を強めた。

 また、日本の美の魅力を発信することを目指すプライベートブランド「@cosme nippon」は、3月に第1弾として発売した美容液マスクにつづき、第2弾「阿蘇の馬のたてがみ油」ハンドケアシリーズ(3品)を4月に発売。商品は、グループの国内外の店舗やECサイトを通じて販売されている。7月には第3弾「北山麓の雪どけハーブ水」(2品)も発売した。

 「Global事業」は、売上高が18.9%増の29億5900万円、50.9%減の1億3300万円だった。中国の卸売事業にて、一部のチャネルから受注増加もあり、売上が倍増する増収要因があったものの、5月から6月にかけて海外初のリアル店舗として、台湾の台北に2店舗、台中に1店舗の計3店舗を連続してオープンしたことで経費が嵩んだ。

 また、中長期を見据えて、マレーシアの通販ECサイト「HERMO」、台湾「UrCosme」、米国「MakeupAlley」の美容系総合ポータルサイトを子会社化している。世界の美容に関する情報を集約した「Global One Database」の構築に向けたM&Aで、今後は商品データやクチコミデータ、ユーザーデータなどを連携させていくという。

 美容部員などを派遣する人材派遣事業と、創業間もない企業も含めて幅広い成長ステージに投資する投資育成事業がある「その他事業」は、人材派遣事業が着実に伸長して売上高は前年の約3.5倍拡大して3億400万円、セグメント利益は3900万円(前期はセグメント損失9100万円)だった。

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