ラオックス、「コト消費」打ち出して新店開拓

週刊粧業 2017年8月21日号 5ページ

カンタンに言うと

ラオックス、「コト消費」打ち出して新店開拓
 家電量販店大手ラオックスは2009年に既存店舗網を再編成し、総合免税店1号店となる秋葉原店をオープンすることで新基軸の店舗ネットワークを構築していった。

 この時にやって来た羅怡文新社長のもと、1930年創業の同社が新しいステージへ漕ぎ出していった。

 以降、時勢を捉えて急速に拡大していった売上高は2015年にピークを捉えたのち、翌2016年には大幅減収となったことを受け、同社はギアの入れ替えやスタイル転換に乗り出している。

 そうした折、周囲が注目した中で開店した千葉の新業態店の陣容に加え、ともに「急」の字がつく拡大と減少に向き合ってきた商品チーフバイヤーのインタビューを紹介する。

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 ラオックスの直近5カ年間における業績推移を見ると、2012年12月期に229億4800万円だった売上高は3年後の2015年に4倍超の926億3900万円に達した一方、「爆買い」がトーンダウンしていった2016年になると前年比32.4%減の627億6400万円まで大幅な後退を示した。

 期が変わって今期の第1四半期は、売上高147億4800万円で前年同期比21.0%減、四半期純損失は4億9500万円(前年同期は四半期純損失4億2400万円)となっている。

 こうした進捗を踏まえ、手をこまねいてはいられないラオックスは「当社グループでは従来の家電や化粧品、アパレル、靴といった物販に加え、飲食、エンターテインメント等、モノ+コトのトータルサービスの提供により顧客満足度を向上させるための取り組みを開始した」(決算短信より抜粋)とする新たな運営方針を打ち出し、ステークホルダーが注目する中で旧態を打ち破るための一歩を踏み出した。

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