フェイスラボ、持続的な高レベル成長に向け人材と技術力を研鑽

週刊粧業 2017年8月28日号 8ページ

フェイスラボ、持続的な高レベル成長に向け人材と技術力を研鑽
東京営業所の移転・拡張で
営業・開発一体型の開発体制の強化へ

 フェイスラボ(本社=静岡県袋井市)は、2016年9月期業績を増収増益で終え、今期も好調を維持しているが、「好調要因の多くは、既存先からの受注増によるもの」(朝比奈謙太社長)として危機感を強めている。

 現在、企業力をもう一段引き上げるべく、「人材育成」「技術力向上」「生産能力強化」に取り組んでいる。その一環として、今秋には東京営業所を田町に移転する。より広い1フロアのオフィスへ移転することで、営業と開発が一体となった製品開発体制をさらに強化する。

 企業力向上に向けては、社員のレベルアップを図ることが根幹となることから、新卒社員の定着率を高め、即戦力化するための3カ年のフォローアップ教育制度を導入した。

 さらに、経営幹部や中間管理職などリーダー層の目標達成力を高める研修を定期的に実施するなど、次のステージにおける持続的な高レベル成長を実現するための土台づくりに取り組んでいる。

 技術力向上に向けては、より多くの経験を積み、PDCAを回していく中で考え方や気づきを得ていくことがポイントであることから、処方開発(静岡)と基礎研究(東京)という形で役割を明確に分けるなど、業務効率のさらなる改善に取り組んでいる。

 その成果は、医薬部外品(美白、デオドラント、育毛)や新素材(北海道産アルバローズ)の開発といった形で現れてきており、引き合いも増えていることから、エビデンスの充実に努めていく。

 生産能力の強化に向けては、来期中をめどに充填・仕上工程に特化した工場を竣工する。

 当面の受注増に対応できる製造キャパシティの確保を主眼としているが、数年先に控える工場新設に向け、「工場をコントロールできる能力を養成するとともに、工場立ち上げの経験を積ませる狙いもある」(朝比奈社長)という。

 さらなる進化に向けては、「マーケティング力・商品開発力の強化」が必要不可欠であり、「価値追求」をテーマに掲げ、モノづくりを進めていく。

 中国では現在、現地法人を設立し、越境EC事業と輸出代行事業を展開する中、取引先へのさらなる貢献に向け、輸出入事業や卸事業の展開も視野に入れている。

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