ライオン、快適性研究で「日本感性工学会 優秀発表賞」を受賞

粧業日報 2017年9月20日号 5ページ

カンタンに言うと

ライオン、快適性研究で「日本感性工学会 優秀発表賞」を受賞
 ライオンと信州大学繊維学部 西松豊典教授・金井博幸准教授とが共同で行い、2016年の「第18回日本感性工学会」で行った「柔軟仕上げ剤が付与する感触の主観評価と生理反応」に関する研究発表が、日本感性工学会が主催する「日本感性工学会 優秀発表賞」を受賞した。

 同社は、衣生活における快適性(心地よさ)について人間快適工学を用いて感性工学的研究に取り組む中、これまでに洗濯物を「消臭・香り付け柔軟仕上げ剤」で処理することで、生活者が洗濯物を畳む時に感じるストレスが軽減されることや、柔軟仕上げ剤などの作用によって対象物(女性・部屋)に対する見た目の印象が変化することを、主観評価・生理評価などにより検証し、よりよい製品の開発につなげてきた。

 同研究では、布製品の「感触」がもたらす快適性について研究を行い、柔軟仕上げ剤によって「やわらかさ・なめらかさ」を付与した布製品に触れたときに、生活者は「心地よい」「リラックスした」「癒された」と感じることを主観評価で確認した。

 さらに、脳波測定結果から、「やわらかさ・なめらかさ」を付与した布製品を触るとα波の含有率の増加がみられた。

 一般に、布製品の肌触りのよさは快適性につながると考えられており、主観評価の研究事例はあったが、布製品の感触の違いによってもたらされる「リラックス効果」について生理評価を行った事例はほとんどなかった。

 同社では、やわらかさの異なるタオルを使ってタオルを手で触っている時の生理データを測定し、タオルの触り心地のよさからくるリラックス効果を、主観評価と生理評価の両者で研究を行ったことが画期的な研究と評価され、受賞に至ったとしている。
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