ポイントピュール、外資との合弁会社設立で新局面へ

週刊粧業 2017年10月2日号 11ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、外資との合弁会社設立で新局面へ
 ポイントピュールはこのほど、台湾の化粧品OEM太和生技(タイホセイギ)グループと合弁会社タイホ・コスメティック・ジャパンを立ち上げ、パートナー社の販路と技術力を取り込むことで海外を強化している。

 まずは日本サイドが太和生技グループの経営資源に触れるため、ポイントピュールは9月から、相手先の上海工場へ技術者を積極的に送り込んで「太和のシステムと、製造技術を学んでもらっている」(大道敦社長)。

 タイホ・コスメティック・ジャパンの稼働に向かって両社の人的な交流が始まった一方、同社の拠点となる沖縄県うるま市には既に約2300㎡の用地に工場となる建物が出来上がったという。

 今後の予定に関し、大道社長は「ここはファンデーションの工場になる。10月に中身を整備し、年が明けた1月から製造機械を投入していく」と説明している。

 また、工場が動き始めると資材の受け入れや完成品の送り出しに対応するため、「近くに1万6500㎡の土地を購入する予定で県と調整しながら動いている」(大道社長)という背景では、うるま市には保税区があるなど海外戦略に好適な地域性が下支えしている。

 内閣府沖縄担当部局はさきごろ、先進的なモノづくりを実施する企業としてタイホ・コスメティック・ジャパンへ2億円を交付したと地元メディアが報じている。

 このように近い将来へ外部の力とともに布石を打ってる一方で、従来から推し進めてきたポイントピュール独自の戦略も前進している。

 先に東京ビッグサイトで開催された美容系の展示会に出展した同社は、数カ年にわたって温めてきた「Two Faces Soap」と呼ぶ固形石けんの初披露目にこぎつけ、美容成分の高配合をうたった同製品が、来場した海外メーカーから多くの見積依頼やサンプル請求を受けたという。
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