ネオネクリエーション、香水に特化しガラス容器で成長

週刊粧業 2017年10月23日号 43ページ

カンタンに言うと

ネオネクリエーション、香水に特化しガラス容器で成長
 ネオネクリエーションは、フランスの大手容器商社・コベルプラ社の日本総代理店として、ガラス容器とキャップを取り扱っている。

 化粧品業界においては、ガラス容器が低迷し、撤退する企業も多い中、同社は「高付加価値」「フレグランス」を軸に、それに見合った高品質で独自性の高い製品を提供してきたため、需要を捉え、年々売上を伸ばしている。

 コベルプラ社の扱うガラス容器は透明度が高く、上質感を付与するため、フレグランスやラグジュアリーコスメなどに好適としている。

 特に最近のフレグランス向けのキャップは、これまで日本市場にとっては一般的だったネジ式から、同社が提案し続けているかしめ式へとニーズがシフトしており、これにより同社への依頼数も拡大傾向にある。

 かしめ式のキャップは高級な世界観を演出できる特性もあり、フレグランスの表現の幅を広げることが可能なことも、採用拡大につながっているという。

 「ガラス容器やかしめ式キャップは扱いにくいというこれまでの常識を打ち破り、高級フレグランス市場に専門特化して成長することができた。コベルプラ社は、毎年新しいデザインやキャップを提供し、常に世界にトレンドを発信しているので、独自性が重要視される製品に重宝されている」(竹内昭夫社長)

 キャップでは、重量感のあるザマック素材の製品の人気が高まっており、多種多様なデザインを揃えて対応を強化している。

 同社は、「香り」を軸に、原料やOEM、かしめ機、充填機といったすべての領域を手掛けており、OEMに関しては、ディフューザー、入浴剤、ボディケアなどを得意とする。

 近年はディフューザーの需要が伸びており、同社としても今後注力していきたい製品に挙げている。

 今年の冬には長野に新工場が完成予定で、今後、フレグランスOEMの一貫製造体制をさらに強化していく方針だ。
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