めぐりケア、健康的な肌求める女性から注目

C&T 2017年9月15日号 11ページ

めぐりケア、健康的な肌求める女性から注目
 ストレス社会が深刻化する中で、ストレスとどううまく付きあうかについて議論され、その方法についても様々紹介されているが、行き着く先は「(心身の)根本から治す(癒す)」かもしれない。美容においても、肌の「巡り力(または、循環力)」に着目し、肌を根本から改善し、健康的な美肌を訴求する製品が注目を集めている。

 その発想は東洋医学の考えと似ており、生薬・漢方の力を活かした製品も少なくない。また、スキンケアの最初に使用するアイテムとして人気を集めるブースター(導入美容液)の代表的なコンセプトとなっている「土台美容」との関連性も深い。

東洋医学的発想と土台美容の2つの潮流
インナービューティとのシナジーにも期待

 化粧品市場の調査を行っているTPCマーケティングリサーチの松本竜馬氏は、「めぐり美容」のトレンドについて、大きく2つの潮流があると説明する。

 一つは、東洋医学の発想を取り入れた漢方・生薬配合の化粧品だ。現在では「アユーラ」、ヘアケアでは「アジエンス」などが代表的なブランドとして挙げられるが、漢方・生薬と化粧品の歴史は古い。

 「自然派化粧品市場の成長とともに、東洋植物(漢方・生薬)を使った化粧品ブランドも伸びてくるものと期待したが、2000年代前半を振り返れば、結果として市場に定着しきれなかったと言える。大手を含め、様々な東洋発想のスキンケアシリーズが発売されたが、自然派化粧品という広義の市場でみると、西洋ハーブの人気が高く、また、当時は機能性を訴求した新規成分がどんどん開発され、市場に投入されてきた時期でもあった。もともと東洋医学は『身体の不調を根本から治していく』という考え。そうした新規性の高い機能性原料の訴求力に押されてしまった印象がある」

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