さくらフォレスト髙島社長、マニュアル排斥で人間力経営へ

C&T 2017年12月15日号 62ページ

さくらフォレスト髙島社長、マニュアル排斥で人間力経営へ
 通販会社が業績の成長軌道を捉える時、そこに介在する要因はヒット商品の輩出や的を射た広告宣伝手法であるケースが少なくない。

 通販の「元気企業」が多いことで知られる福岡県のさくらフォレストは、そうしたケースに該当しているだけではなく、意欲にあふれた社員らの働きぶりで知られている。

 それを反映しているのが業績で、初年度の2015年3月期に16億6000万円だった売上が、2年後の2017年には43億9600万円(信用調査ベース)まで上昇している。

 オリジナルを中心にした化粧品や健康食品に加え、顧客や協力会社を魅了してやまない社員たちの属性は、同社に備わった最強で最上の経営資産なのかもしれない。

 親会社ココシスからの分社後、初代社長として同社を引っ張る髙島励央氏に、成長要因や今後の方向性を聞いた。

事業部時代に備わった成長力が現在に活きる
100%(10割)をあえて目指さず変幻自在に

 ――2014年にココシスの一事業部から分社化しました。当初の目論見に、現在の進捗を照らすとどうなりますか。

 髙島 想像以上で来ている。売上、スタッフの人数、ご協力会社数と、全てが2014年に分社化した時の想像を大きく超えている。

 こうした成長力は、ココシスで2005年に立ち上がった さくらフォレスト事業部として培ってきたものがベースになっている。

 化粧品や健康食品の通信販売を行うさくらフォレストの源流は、ココシスがコールセンター業務受託によって通販ビジネスに触れ、われわれが自ら「やってみようか」が出発点だった。

 ――型破りで、なおかつ非常に活気ある貴社の朝礼への参加は、鮮烈な驚きと感動がありました。

 髙島 さまざなイベント開催など当社が元気でいられる材料がある中で、やはり朝礼は一番大事だと思っている。ただ、私は雑用係なのであまりわかっていない(笑)

 朝礼はさくらフォレスト事業部のスタートと同時に「感謝の朝礼」として始めた。「朝礼をやろう」――。会長である岡部隆司のひと声で始まった。

 私は社長になって以降、朝礼では会長の真似をしてきた。そうしていこうと思って、やっている。まだぎこちないと思っているが、「前よりも自然になったね」と指摘されることがある。

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