一丸ファルコス、プラセンタは効果メカニズムを解明

週刊粧業 2018年1月1日号 86ページ

一丸ファルコス、プラセンタは効果メカニズムを解明
 機能性原料の研究開発メーカーである一丸ファルコスは、健康食品分野で新規性の高い原料の開発を進め、国内外での販売を強化している。

 中でも、サケ鼻軟骨由来の糖タンパク質「プロテオグリカン」は、青森県産業技術センター、弘前大学、角弘社との産学連携により、世界で初めて美容・健康食品素材としての効果を見出した新素材として2011年に発売し、市場を創造した。

 パイオニアメーカーとして、プロテオグリカン配合商品の普及啓発を目的に美容健康サイト「プロテオグリカン生活。」の運営も行っている。

 発売後もプロテオグリカンの研究を進め、その成果については学会などで発表している。16年には、それら研究データをもとに、健康食品素材「プロテオグリカンF」が、「膝関節の柔軟性・可動性サポート」及び「軟骨成分の分解を抑え関節軟骨を保護」する「機能性表示食品」素材として認められた。現時点で機能性表示が可能なプロテオグリカンは同社製だけだ。

 さらに、17年3月には全米最大級の食品・サプリメント見本市「ナチュラルプロダクツEXPO」にて、「プロテオグリカンF(現地名=Juvecol)」が、最優秀原料賞を受賞した(写真参照)。受賞を機に「アジアに加え、米国での市場開拓を本格的に進めている」(同社)。

 また、「エイジングケアを目的とした内外美容成分として根強い人気」(同社)と話すプラセンタシリーズでは、付加価値プラセンタの開発が進む。

 その一つ「プラセンタパウダーT―100」は、食品の安全をマネジメントする「HACCP」認証工場で生産された豚の胎盤を使用し、独自技術を用いて開発した。16年秋の発売から、競合製品との差別化を目的に受注が増えているという。

 プラセンタは、くすみ・シワ改善など様々な美肌効果が人気の要因となっているが、そのメカニズムについてはこれまで解明されていなかった。そうした中、同社はこのほど、プラセンタエキスパウダーに含まれる「エクソソーム様小胞体」に線維芽細胞へはたらきかける効果を発見した。

 その成果については、17年12月に開催された「日本分子生物学会」にて発表し、プラセンタの効果メカニズムを紐解く研究報告として注目を集めた。今後の製品開発・配合提案にも活かしていくという。
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