大成建設、施設の製造品質と生産効率向上を提案

週刊粧業 2018年1月1日号 82ページ

大成建設、施設の製造品質と生産効率向上を提案


 自動倉庫の導入を併せて提案することでリードタイムの短縮化が実現し、これが生産性向上や省人化にもつながってくる。工場再構築において、物流面も含めた総合的な提案ができるのは当社の強みと言えるだろう。

 ――一方、海外での化粧品工場づくりに関しては現在、どのような点を重視して取り組んでいますか。

 中西 海外では主に、「多品種生産に対応できるフレキシビリティ性」「日本と同様の高度な製造環境の担保」の2つが大きなポイントになっている。

 化粧品は医薬品と同様に、本舗メーカーが商品開発に力点を置き、製造は受託製造企業へアウトソーシングという流れが加速している。

 こうした流れを受けて、海外では主に受託製造会社の工場を中心に、多品種生産への効率的な対応を進めている。海外案件の考え方としては、基本的に日本企業が現地へ進出した際に都度対応していくといったスタンスで展開している。

 ――現状の取り組みを踏まえ、今年の注力していく取り組みをお聞かせください。

 中西 インバウンド需要の先行きが不透明な状況にあるが、化粧品業界においては今後も新たな参入プレーヤーが出現するだろう。

 そうした流れに対し、さらなる成長が期待されるのが受託製造企業で、化粧品の施設エンジニアリングではそうした企業への提案をさらに強化していきたい。

 その柱となってくるのは、高品質の化粧品づくりを実現する「高度な製造環境」であり、この点は我々がこれまで長年培ってきた医薬品でのノウハウが発揮できる部分であると考えている。

 また、国内ではそれに伴う「省人化・自動化」の取り組みを推進していく。工場全体の効率化に向けて、当社では生産管理システムやAIロボットなどの情報系も独自に開発できる技術者を有しており、全体から部分的な提案を含めたトータルエンジニアリングで効率化に貢献していく。

 化粧品産業は今後、自動化への取り組みが進んでいくと予測されるので、そこが今後は大きなチャンスになると捉えている。企業によって悩みはそれぞれ異なり、そこを当社の様々な提案の中から1つ1つ解決していきたい。
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