一丸ファルコス、国際競争力強化へ研究開発投資を促進

週刊粧業 2018年1月1日号 58ページ

一丸ファルコス、国際競争力強化へ研究開発投資を促進
 一丸ファルコスは近年、国際展示会で開発原料の受賞実績を増やし、海外との取引拡大につなげている。

 17年9月に発売した「クロノシャルディ」は、同年秋のノーベル生理学・医学賞でも話題となった「時間遺伝子」に着目した機能性化粧品原料であることから、安藤芳彦社長は海外市場での広がりに期待を寄せる。

 ――新原料の開発では、複数の大学で寄付講座を設立するなど共同研究にも力が入ります。

 安藤 17年春には神戸学院大学に寄付講座を設置し「幹細胞」研究をスタートさせた。昨年末には岐阜薬科大学の寄付講座での研究成果を発表したが、今後も大学の研究機関とうまく連携を図りながら新たな成果を生み出していきたい。

 近年は、その研究開発力をアピールする場を世界に広げ海外展示会への出展を増やしている。最近は中国・原料メーカーのレベルも上がっている。

 今まで以上に独自性を追求して開発を進めていく必要がある。

 ――今後の成長戦略をお聞かせください。

 安藤 グローバル市場のさらなる開拓に向け、国際標準化への取り組みを推進している。本社・真正工場では、1~2年後を目処にEFfCI(欧州化粧品原料連合会)が設ける化粧品原料GMP基準への対応を目指す。

 また、宗教的に配慮し、誰もが安全・安心に消費活動を行える社会の実現に向けた動きが欧米を中心に活発化している。そこで主要製品のハラル対応に加え、欧米の健康食品市場で注目されている「コーシャ」認証取得なども進めている。
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