伊勢半、ものづくりの道に励む

週刊粧業 2018年1月1日号 42ページ

伊勢半、ものづくりの道に励む
 昨年を振り返りますと、日本を訪れた外国人観光客数がおよそ2500万人となりましたが、インバウンドの消費形態は業者などの爆買いも影を潜め、コト消費や堅実消費に移行したと言われています。

 そして化粧品業界全体もインバウンド需要の恩恵を受け、活況を呈する年であったと思います。その中で弊社も、流通各社様のお力添えもあり、国内外のお客様に対してしっかりと商品をアピールすることが出来た一年であったと思います。

 日本の人口や市場規模は縮小傾向ですが、世界規模で考えますと人口は間違いなく増え続け、市場は益々成長を続けていきます。その世界市場へ向け、日本を基点にまずはアジアを中心として私たちの得意分野でファンづくりを積極化することこそが、未来につながる道と信じています。

 弊社は昨年、国内外において「伊勢半」を象徴するコーポレートブランドとして、新生「KISS ME」を打ち出しました。「KISS ME」を冠に全てのブランドの上位概念としてつないでいくこと、そして新しい「ロゴ」や、「エンブレム」に合わせて「ブランドストーリー」(お客様へのメッセージ)を発表しました。

 新生「KISS ME」は、「革新と独創のセルフメイクで世界を塗り替える」というグループビジョンの象徴として新たにスタートを切りました。その弾みを付けたい年に、注力したブランドや商品が好調に推移し、売上を牽引しました。特に好調だったのは、「キスミー フェルム」と「ヒロインメイク」でした。

 「キスミー フェルム」は、きれい応援プロジェクトに始まり、「紅筆リキッドルージュ」の発売、イメージキャラクターに賀来千香子さんの起用、お客様参加型の販促や、新什器によるプレゼンス強化など、各施策が功を奏したと言えます。

 本年も主要都市、都市型店舗を中心に新什器を導入し、「キスミー フェルム」の認知をさらに加速させたいと思います。

 ヒロインメイクの「スムースリキッドアイライナー スーパーキープ」に至っては、一昨年から引き続き高い評価をいただき、国内外の受注に生産が追い付かない勢いで伸長しています。

 そして、第3のマスカラ「アドバンストフィルム」が着実に成長し、シェア獲得に貢献しています。今期はダイヤル式の「ボリュームコントロールマスカラ」を新たに投入し、市場に挑戦していきます。

 また、海外の主要3カ国(韓国・台湾・香港)におきましても、著名なモデルを駆使した大々的なイベントや、TVCM・SNSの活用により、飛躍が見込まれます。

 本年度は、「ヒロインメイク」をはじめ、「ヘビーローテーション」、「kiss」の3つの注力ブランドのイメージキャラクターを一新し、新たな販促施策とともにブランドの鮮度を強化します。

 2016年に策定した中長期計画は、お陰様で計画以上の進捗となっています。しかし、不透明な政治経済情勢の中で慢心することなく着実なファンづくり、ものづくりの道に励んでいきます。
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