化粧品開発展・国際化粧品展 主催者に聞く、専門セミナーの見どころ

週刊粧業 2018年1月22日号 15ページ

化粧品開発展・国際化粧品展 主催者に聞く、専門セミナーの見どころ
【セミナー構築責任者 金井結氏インタビュー】

 化粧品開発展・国際化粧品展は出展社数も増加し、内容も拡充させています。専門セミナーでは、経営や商品企画などの様々な課題を取り上げ、現場の第一線で活躍する方々に専門知識や技術についてご講演いただきます。

 今後、グローバルで活躍していくためには、現在の会社の課題を解決し、成長軌道に乗せていくためのノウハウやヒントが必要となってきますが、こうした現在の事業をさらに進化させる一助となる「基調講演」「特別講演」に加え、今年は新たに「記念講演」を設けました。

 「化粧品業界を盛り上げていく」という主旨に賛同いただいた多くの方々にご協力いただき、12のテーマ別セミナーと合わせ、内容をパワーアップすることができました。

 メーカー各社が自社で培った技術やノウハウを公の場で発表するとても貴重な機会となっています。無料で聴講可能なセミナーもありますので、多くの方のご参加をお待ちしています。

【基調講演・特別講演・記念講演】
化粧品業界のキーパーソンが
最先端技術や販促手法を紹介

 〈基調講演〉

 今回の基調講演(1月24日10時30分~12時)では、「成長企業から学ぶ!化粧品開発への取組み」をテーマにお話しいただきます。

 基調講演ではまず、ポーラ化成工業の末延則子研究企画担当執行役員に「ポーラが取組む研究開発イノベーション~リンクルショット メディカルセラムの誕生秘話~」と題して語っていただきます。

 2017年1月1日にポーラが発売したシワを改善する日本初の医薬部外品「リンクルショット メディカルセラム」は、発売後1カ月で約25万個(36億円)を売り上げ、その後も順調に売上を伸ばしています。

 研究生産を担うポーラ化成工業が有効成分ニールワンを発見し「真皮へ働き、深いシワを改善する効果」をもとに厚生労働省より史上初の承認を取得するまでに15年の期間を要しました。

 ウーマン・オブ・ザ・イヤー2018の大賞を受賞した末延氏に2017年の化粧品市場においてビッグニュースとなった同製品の開発秘話とともに、今後の研究展望についてお話しいただきます。

 そして、菅野沙織レブロン代表取締役社長兼日本輸入化粧品協会理事長には、「レブロン実践パワフルマーケティング」と題して同社のマーケティングについて語っていただきます。

 歴史の長いブランドには様々な浮き沈みがありますが、調子のよくない時にこそブランド力を信じ、斬新なマーケティング策を駆使していくことが必要です。こうしたパワフルなマーケティングによって短期間で成長軌道に乗せていくことができるかが重要でもあります。

 日本において2ケタ成長を6年間継続しマスマーケットのリーダーに昇り詰めるまで実践されたマーケティングの考え方や今後の方向性をご紹介いただきます。

 〈特別講演〉

 続いて、特別講演(1月25日13時~14時30分)では、「消費者の心をつかむ化粧品づくりとは?」をテーマに据え、メーカーサイドと消費者サイドから語っていただきます。

 メーカー側では、資生堂ジャパンの堀井治伸コスメティクスブランド事業本部マーケティング部メイクアップ室室長アソシエイトマーケティングディレクターにご登場いただき、「資生堂のブランドマーケティング」についてお話しいただきます。

 2014年からの資生堂マーケティング改革の中で、ブランドマーケティングは中核のひとつとなっています。

 堀井氏が担当してきたメークアップブランド「マキアージュ」を題材に、コンシューマー分析に基づくブランディング、ブランド・マネージメントなどについて解説していただきます。

 次に、消費者サイドからは、化粧品口コミサイト「アットコスメ」を運営しているアイスタイルの山田メユミ取締役CQOに「アットコスメが見る生活者のいま」をテーマに講演していただきます。

 日本最大の美容総合サイト「アットコスメ」は、20~30代女性の3分の2以上が毎月利用しており、サイトの口コミは1300万件を超えています。

 これらの投稿やサイトの利用動向などから見えてくる女性たちの「今」の消費トレンドについてお話しいただき、生活者ニーズに応える化粧品開発には何が必要なのか考察していきます。

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