東洋ビューティ、新たな成長ステージに向け準備着々

粧業日報 2018年2月28日号 2ページ

東洋ビューティ、新たな成長ステージに向け準備着々
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、機能性スキンケア化粧品を中心に新規顧客との取引を拡大しており、2018年4月期売上高は前年比約10%前後の伸長を見込む。

 新規顧客には海外企業も増えてきており、増井勝信社長は「海外企業の日本製需要を取り込み、海外顧客の売上構成比を早期に10%まで引き上げていきたい」と話す。

 ――3期目を迎えた中期5カ年経営計画では、新たな成長ステージに向けた準備期間に位置づけていますが、業績好調が続いています。

 増井 日本製への需要の高まりに伴い、新規取引が増えていることに加え、既存顧客からのリピートオーダーも堅調に伸びており、計画を上回って推移している。残り2カ年の計画を修正し、次期5カ年での大きな成長につなげていく。

 特に、リピートオーダーにより寿命の長い開発製品が増えていることは、中長期的な成長戦略を考えていく上でとても貴重な資産になってくる。

 リピートオーダーは、経営の観点からは顧客との関係深化につながるメリットがあり、開発出身者として研究員の立場からみると、開発製品が市場で評価されたという気持ちになり、仕事のやりがいにつながってくる。

 そのような開発製品を一つずつ積み上げていくことが、当社の評価価値を高めていくものと考えている。

 引き続き、研究開発力の強化に向け、新たな評価測定機器の導入など投資を惜しまずに行っていく。有用性評価の精度を向上させ、より付加価値の高い製品開発につなげていく。

 また、2月にオーガニック&ナチュラル化粧品のISO(国際標準化機構)のガイドライン(ISO16128)が発行されたが、このような業界の新たな動きにもいち早く対応していく。

 ――次期5カ年には佐賀工場が操業しています。

 増井 2019年4月の竣工に向け春から着工する。完成し、フル稼働となると、生産能力は現在の倍になる見通し。輸出や海外顧客の対応工場に位置づける計画だ。

 新工場建設に伴い、既存工場では生産効率化への意識が高まってきている。

 現状の生産体制でどれだけ効率化を進めることができるか。そうした取り組みは、新工場にも当然、生かされてくるものと期待している。
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