ユニ・チャーム、トイレトレーニング専用紙おむつを開発

粧業日報 2018年3月30日号 4ページ

ユニ・チャーム、トイレトレーニング専用紙おむつを開発
 ユニ・チャームは、京都大学の明和政子 教育学研究科教授と共同で、新機能を搭載したトイレトレーニング専用紙オムツ「新トレパンマン」(Lサイズ男・女:21枚、36枚、ビッグサイズ男・女:18枚、32枚、オープン価格)を開発し、3月上旬より全国にて発売している。

 これまでのトイレトレーニングは、失敗や嫌な思いを子どもに経験させることでトイレに導くという方法が一般的に取られてきたが、今回新たに開発した「新トレパンマン」は、従来とは全く異なる発想により、オムツを介して親子がともに楽しいと感じながらコミュニケーションし、その過程で子どもが進んでトイレに行きたくなる気持ちを高める仕掛けを搭載した。

 実際、「新トレパンマン」を使用したグループと普段使用している紙オムツを使い続けたグループで2カ月にわたりトレーニング効果を比較した結果、「新トレパンマン」を使用した子どもは、使用直後から「トイレでおしっこが成功する」行動が継続的に促進された。

 親の心的変化についても、「新トレパンマン」を使用したグループでは、もう一方のグループに比べて「トレーニングをやめたい」というネガティブな感情が抑制され、「トレーニングをしていて嬉しい」といったポジティブな感情が高まることが明らかとなった。

 「新トレパンマン」には、オムツを媒介として親子のコミュニケーションを促進する「おなじえさがし」、子どもにオムツへの強い愛着を抱かせる「わくわくおえかき」、子どもに達成感を効果的に感じさせ、親子ともに喜びを共有できる「ごほうびシール」という3つの機能が搭載されている。

 これにより、親子がストレスを過度にため込むことなく、前向きな気持ちでトイレトレーニングを行うことが期待されるという。

 今回の研究結果は、3月23日に開催された「日本発達心理学会第29回大会」にて発表しており、さらなる機能向上を図るべく、子育てにまつわる心的側面の課題を把握し、その支援に向けた基礎研究と科学的エビデンスにもとづく製品開発を行っていく。
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