ビタミンC60バイオリサーチ、フラーレンにシステイン酸の抑制効果を発見

粧業日報 2018年4月5日号 6ページ

ビタミンC60バイオリサーチ、フラーレンにシステイン酸の抑制効果を発見
 エイジングケア用化粧品原料フラーレンを製造販売するビタミンC60バイオリサーチは、ヘアケア専用フラーレン「Hair Shiny Fullerene(ヘアシャイニーフラーレン)」にて、ダメージを受けた毛髪に多く含まれるといわれるシステイン酸の抑制効果を確認した。

 ヘアケア専用のフラーレン化粧品原料として開発された「ヘアシャイニーフラーレン」は、これまで「毛髪の内部まで浸透すること」「紫外線によるキューティクルのダメージを抑制すること」「染毛剤の退色を抑制すること」を確認してきたが、さらにダメージ毛の指標とされている「システイン酸」の生成について確認を行った。

 システイン酸は健全な毛髪に多く含有されるといわれるシスチンが酸化されたもので、毛髪が紫外線を浴びたり、パーマやカラー施術などでダメージを受けると毛髪内で増えるといわれており、毛髪のダメージ度合いを測る指標の一つとされている。

 実験では、人毛を洗浄し自然乾燥した後に赤外線を照射し、システイン酸の指標となる化学結合を測定後、ヘアシャイニーフラーレン5%配合水溶液または水を塗布し乾燥。さらに紫外線(UVB)を照射後、再びシステイン酸の指標となる化学結合を測定した。

 その結果、水のみで紫外線照射した場合、システイン酸の増加が確認されたが、ヘアシャイニーフラーレン5%配合の水溶液ではあまり変化が見られず、システイン酸の生成がフラーレンによって抑制されることが確認されたという。
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