コーセー、肌への吸着性に優れた浸透製剤を開発

粧業日報 2018年6月6日号 5ページ

コーセー、肌への吸着性に優れた浸透製剤を開発
 コーセーは、肌とスキンケア製剤のもつ「電気的親和性」に着目した研究の知見を具現化し、肌への吸着性に優れた浸透製剤「イオン化カプセル」を開発した。この成果を今秋発売のスキンケアブランドに展開していく。

 化粧水・乳液といったスキンケアアイテムは、肌を潤いで満たすことで肌本来の基本機能であるバリア機能を高める重要な役割を担い、毎日使い続けることでハリ・ツヤのある肌へと導き、見た目の印象にも大きな影響を与えるため、効果的に潤いを肌に届ける仕組みを設計することはとても重要だ。

 そこで今回、肌に素早くなじみ、角層の深くにまで効率的に潤いが浸透していくような新たなスキンケア浸透製剤の開発を行った。

 これまで、製剤の浸透性を高める技術として「生体親和性」に着目し、リン脂質を用いたカプセル化技術や、浸透促進成分を配合するなど、さまざまなアプローチで研究をしてきた。

 今回、新たに肌とスキンケア製剤との「電気的親和性」に着目することで、従来にない肌への高い吸着性をもつ新規浸透製剤「イオン化カプセル」を開発した。

 同カプセルは、生体細胞の構成成分でもあるリン脂質をベースに、細胞間脂質構成成分であるコレステロール、プラスに帯電しているカチオン性成分を用いることで、マイナスに帯電している肌表面へ電気的に素早く吸着し、角層の深くにまで効率的に潤いを浸透させることができるという。
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