ライオン、介護現場の独特で不快な臭気に関する研究成果を発表

粧業日報 2018年7月2日号 5ページ

ライオン、介護現場の独特で不快な臭気に関する研究成果を発表
 ライオンは、介護現場の困りごとの1つである「独特で不快な臭気」について研究を進める中、「乾燥尿由来のキー成分と体臭が混ざることで独特で不快な臭気になること」「酸性条件で洗浄することで尿臭衣類の臭気が低減すること」を突き止め、同研究に関連する内容を「第78回分析化学討論会」(演題:製品開発の基盤となる分析技術研究について)と「日本繊維製品消費科学会2018年年次大会」(演題:尿臭衣類の汚れ実態とその洗浄方法)で発表した。

 近年、要介護(要支援)認定者数は継続的に増加し、2018年3月時点で640万人に達している。介護家庭の寝室やリビングで感じる「独特で不快な臭気」は、人によっては気が滅入るような不快感があり、介護における負担の1つとなっている。

 そこで同社では、介護現場の「独特で不快な臭気」について、臭気成分の解析、尿臭衣類の実態と効果的な洗浄方法に関する研究を行った。

 首都圏の在宅介護家庭(6軒)から、要介護者の着用衣類や寝室・リビングの臭気を回収し、介護に関わる「独特で不快な臭気」について解析した。

 回収した臭気を濃縮してAEDA法を応用したGC‐O/MS分析を行い、微量でも人が感じやすいニオイ成分の1つ、乾燥尿由来のキー成分(p-クレゾール)という物質に着目。p-クレゾールが加齢臭や皮脂臭などの体臭に混ざることで、同じ臭気強度でも不快度が増すことを嗅覚判定により明らかにした。

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