フォルテ、百貨店でメゾンフレグランスを育成

週刊粧業 2018年7月3日号 62ページ

フォルテ、百貨店でメゾンフレグランスを育成
 フォルテでは、「リュー・ランセ」シリーズより「リュー・ド・ソレイユオードトワレ」(50mL・8500円)を7月25日に発売する。

 1795年、ランセは南仏グラースにフレグランスメゾンを立ち上げ、香水の一大産業地として発展させた。その功績から、ランセの香水工房があった通りは「リュー・ランセ」(ランセ通り)と呼ばれるようになった。

 この由縁にオマージュを込めて甦らせた「リュー・ランセ」シリーズには、伝統と現代を融合させた、ユニセックスでフレッシュな香りが揃う。

 シトラス・アロマティック・グリーンノートの「リュー・ド・ソレイユオードトワレ」は、柑橘系にグリーンの風を吹き込み、透明感のあるホワイトウッドなど、エレガントな香りに仕上げている。

 販路は阪急メンズ大阪、阪急メンズ東京、阪急うめだ本店、名鉄メンズ館、一部のセレクトショップ、Webストアなど。

 これに先立ち、新ブランド「エラケイ」を6月末まで伊勢丹新宿本店で限定発売した。ジボダン社のシニアパフューマー、ソニア・コンスタン氏がプライベートブランドとして2017年12月に立ち上げた。

 「女性のパフューマーがメゾンのハイクラスで自身のブランドを立ち上げたのは、彼女が初めて。創作の源は旅先で感じたイメージや空気感にあり、特にアジア、アフリカ、中近東をテーマにした香りが多い。勝利と勇気の象徴と言われるトンボをブランドロゴに取り入れた。昨年、パリのパレロワイヤルにブティックをオープンしている」(同社)



 また、伊勢丹本店メンズ館とジェイアール京都伊勢丹で発売中の新ブランド「サークル・デ・パフューマー」(全7種)では、1つの香りを、著名な1人の調香師が担当するユニークなコンセプトが話題になっている。4月25日より先行発売した伊勢丹本店メンズ館では、アロマティックな「ヴァーグ・ド・フォリー・ヴェルトゥ」や、金木犀の森をイメージした「オスマンテ」が好評だ。

 30mLで7000円と、メゾンブランドとしては比較的買いやすい価格であり、香りの特徴もシンプルでわかりやすい。メゾンブランドの入門編としておすすめだ。

 「フォルテでは戦略の1つとして、百貨店とのパートナーシップを通じてメゾンフレグランスを展開し、当社の価値を見出していただいている。今後は夏に向け、香りを纏うことで心地よく過ごせる香水を様々なブランドから提案していきたい。脳に作用し、記憶や気持ちの部分にまで働きかける香りを素敵に使いこなせるよう、あらゆる流通ではじめの一歩を後押ししていきたい」(同社)
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