宣工社、化粧品業界の物流コスト削減と生産効率化を推進

週刊粧業 2018年8月20日号 8ページ

宣工社、化粧品業界の物流コスト削減と生産効率化を推進
 1970年の設立で、物流加工・発送代行サービスを展開する宣工社は2018年2月、化粧品・医薬部外品のバルク充填から品質検査、包装・アッセンブリ加工、在庫保管・配送までをワンストップでサポートする「川越薬事物流センター」を開設した。

 稼働開始から半年経った同センターでは現在、同社が得意とする表示・包装作業への依頼が特に増えているといい、「表示・包装作業はクリーンルームに準じた600㎡の面積を誇る環境で対応できるほか、3000㎡の資材・在庫保管スペースも有しており、こうしたスケールメリットが大きな強みとなっている」(長内英俊社長)という。

 表示・包装作業に関しては、オートメーションでの作業が難しいアッセンブリ・組立工程において経験豊富な専任スタッフが作業を行い、「単に組立するだけでなく、実際に資材不良を早期に発見したことで当社のクオリティを評価いただき、そこからバルク充填の依頼につながるケースも少なくない」(長内社長)という。

 在庫保管に関しては近年、多くの化粧品製造工場で資材・最終製品を保管するスペースの確保が課題となっている。

 そこで、同社では梱包資材と製品を一括で入荷・受入・出荷し、「ボトルであれば約10万セットまで一括受入が可能で、セットアップ作業後は1カ月程度ならば一時保管にも対応する」(長内社長)ことで、クライアント企業の物流コスト削減を提案している。

 川越薬事物流センターでは今後、バルク充填後の品質検査体制の強化を推進していくとともに、今秋を目途に表示・包装の専門スタッフを増員し、クライアント企業の生産性向上を全面的にサポートしていく。

 「化粧水などの液体充填ラインは順調に稼働しており、6月から品質検査の経験者を採用し、化粧品GMPに準拠した製造・品質管理を目指していく」(長内社長)
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