ホシケミカルズ、ヘアトリートメントOEMを提案

週刊粧業 2018年8月20日号 5ページ

ホシケミカルズ、ヘアトリートメントOEMを提案
 化粧品OEMを軸に原料販売や容器製造なども手がけるホシケミカルズは、1975年の創業から培ってきた研究開発力と、現代のトレンドや消費者ニーズを融合させ、ハイクオリティな商品を生み出す社内プロジェクト「ホシケミカルズODMプロジェクト」(以下、HOP)に注力している。

 HOPではこのほど、同社独自の技術によって調合された毛髪コーティング成分(撥水トリートメントベール成分)により、ダメージ毛を修復しながら洗髪後のタオルドライによる髪の乾燥を早め、ドライヤー時間の短縮化を実現した「速乾トリートメント」を新たに開発し、2018年春の提案開始からこれまでにかけて問い合わせや引き合いが順調に増えているという。

 毛髪は本来、水をはじく性質を持っているが、紫外線やカラーリングなどでダメージを受けるとその性質が衰えて余分な水分まで浸透するため、毛髪が乾きにくくなってしまう。

 速乾トリートメントでは、撥水トリートメントベール成分の配合により、毛髪表面のダメージを補修すると同時に毛髪表面に撥水ベールをつくり、余分な水分が毛髪内部に浸透するのを防ぐ。

 撥水ベールによって浸透しなかった余分な水分は洗髪後も毛髪表面にとどまり、タオルドライで簡単に吸水できるため、ドライヤーの時間短縮につながる。

 これにより、ドライヤーの熱による髪へのダメージも抑制するという。

 開発の経緯について、企画開発室広報の平地祥子氏は「速乾性だけでなく、リッチに仕上がるような『速乾+美髪』を実現するトリートメントが欲しいという要望を受けて開発に着手した」と説明する。

 仕上がりの良さに関しては、オイルケラチン(イソステアロイル加水分解ケラチン)と12種の植物オイル(ツバキ種子・メドウフォーム・月見草・コメ胚芽・シア脂・ホホバ種子・アボカド・ヘーゼルナッツ・アーモンド・カニナバラ果実・ブドウ種子・マカデミア種子)を配合し、毛髪にツヤとうるおいを与える。

 「ヘアトリートメントを既に展開している企業においては、既存品に撥水トリートメントベール成分を配合することで撥水性能を付与できる可能性もあり、新たな価値を提供することで単価アップに貢献できる。ほかにも、展開しているブランドと同じ美容成分を配合した速乾トリートメントのOEMも提案が可能だ」(平地氏)

 HOPでは今後、2018年9月頃に頭皮クレンジング・シャンプー・トリートメントの機能を1つに集約した「オールインワンシャンプー」のOEM提案を開始する。
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