天真堂、クライアントの販路拡大を積極支援

週刊粧業 2018年8月27日号 9ページ

天真堂、クライアントの販路拡大を積極支援
 医薬部外品OEMを軸に単品リピート通販のワンストップ総合支援事業を展開する天真堂は今期(2018年12月期)、200%成長を目標に掲げる。

 今上期の業績推移と下期以降の重点施策について、児玉和之社長に話を伺った。

 ――今上期の業績推移と受注状況をお聞かせください。

 児玉 売上は前年同期比140%で推移しているが、納期が遅れている分だけ売上が先送りとなっているため、目標の200%に到達できていないのが現状だ。

 また、当社のクライアントが多い国内通販では広告コストの高騰で費用対効果が悪化し、新規参入企業が成功しにくい環境にある。

 既存クライアントは順調に伸びている一方で、新規クライアントの獲得が振るわず、目標を下回る結果になった。

 ――200%成長の実現に向けて、下期以降はどのような取り組みを強化しますか。

 児玉 まずは、生産キャパシティの拡大に向けて製造委託先をさらに増やしていく。

 そして、今秋にはM&Aを通じて自社で化粧品製造工場を持ち、テストマーケティングの際などの小ロット生産へのスピーディな対応を目指す。

 競合他社との優位性を高める取り組みとしては、新規処方と独自原料の開発を推進し、差別化を図っていきたい。新規処方に関しては、特許取得済の経皮吸収システム「TEN―DDS」に次ぐ、新たな処方開発を進めていく。

 通販のお客様をメインとするクライアントが多い当社では、クライアントのビジネスをさらに成長させるため、国内の店舗展開と海外への輸出で販路拡大を積極的にサポートしていきたい。

 海外販路の開拓に関しては主に中国への輸出支援を行い、現地企業のOEMや当社のオリジナルスキンケアブランド「Sakuraim(サクライム)」で開拓した現地ドラッグストア約2万5000店舗の販路を活用し、そこでクライアントの商品を展開していく。

 中国でのビジネスをサポートするためにはこのほか、商標・中国CFDA申請登録も当社が行う。今下期はこうした強みをさらに伸ばし、競争優位性を高めていきたい。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 天真堂、クライアントの販路拡大を積極支援

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop