井田両国堂、前期・今上期とも2桁増収継続

週刊粧業 2018年9月10日号 9ページ

井田両国堂、前期・今上期とも2桁増収継続
 井田両国堂の前期売上高(2017年11月期)は、インバウンド需要が活発化していることに加え、メーク商品のヒットが相次いだことなどにより、前期比2桁増の1503億円となった。

 バイヤーによる爆買いが沈静化し、訪日客の購買行動が日本人と同質化する中、英語と中国語のPOPを掲出するなど基本的な活動を徹底して行い、売り逃しを防ぐとともに、万国共通の消費者ニーズである「ワクワクするような楽しい売場づくり」を進めたことが好業績を後押しした。

 「増収分のうち8~9%はインバウンドによるものであり、業績の拡大に貢献している。SNSが発達する中、日本製コスメの新製品情報は瞬時に世界に発信されるため、訪日客と日本人との間で購入商品に違いは見られなくなってきた。日本人にワクワクしてもらえるような売場をつくり上げることが結果的にインバウンド需要の獲得にもつながっていく。増収分のうち残りの4~5%は、メーク関連でヒット商品が相次いだことが寄与している」(井田隆雄社長)

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