中国化粧品市場への進出と現地企業設立（登記手続・審査手続の流れ）

1．化粧品輸入企業の設立手続き

中国において化粧品輸入企業を設立するためには、2種類の手続きが必要となる。

①登記手続き
「批准証書」、「営業許可証」および「組織機構コード証」等関連資格証書の発行を受け、法人格を取得する。

②外国貿易経営資格審査手続き
外国貿易経営権および化粧品輸入に必要な資格を取得する。

化粧品輸入企業は、中国の「外商投資産業指導目録」で「禁止産業」「制限産業」に指定されていないため特に設立の制限がない。

「中華人民共和国会社法」で定める「資本金3万元以上」の要件を満たせば容易に会社を設立できる。

2．設立手続き①登記手続の流れ

①工商部門にて名称仮登記を申請する→商務部門にて設立審査を受ける→工商部門にて設立登記を行う→品質監督管理部門にて組織機構コード登記を行う→統計部門にて統計登記を行う（「統計登記証」取得）

②工商部門にて名称仮登記を申請する→商務部門にて設立審査を受ける→工商部門にて設立登記を行う→品質監督管理部門にて組織機構コード登記を行う→外貨管理部門にて外貨登記を行う（「外貨登記証」またはICカード取得）

③工商部門にて名称仮登記を申請する→商務部門にて設立審査を受ける→工商部門にて設立登記を行う→品質監督管理部門にて組織機構コード登記を行う→税務部門にて税務登記を行う（「税務登記証」取得）→財政部門にて財政登記を行う（「財政登記証」取得）

3．設立手続き②外国貿易経営資格審査手続の流れ

商務部門にて外国貿易経営権届出を行う→所属税関にて税関登記を行う→外貨管理部門にて外貨照合届出を行う→管轄税関にて電子通関届出を行う→検査検疫機関にて検査検疫届出を行う

「外国貿易経営資格」を取得後、法律上化粧品を輸入する資格を有することになる。
※資格をもたない企業が海外から化粧品を輸入する場合は、「外国貿易経営資格」をもっている企業に輸入手続きの代行を委託する必要がある。

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