第7回 中国化粧品流通の新業態店を紹介

 急成長を続ける中国化粧品市場は、「メイドインジャパン=高品質」という考え方が強い魅力的な市場ですので、近年、日本の化粧品メーカーの進出が増加しています。

 現在、中国化粧品市場の主要流通ルートは、百貨店、化粧品専門店、そして薬局の3つです。日本の百貨店1階で店舗を構えている様なブランドは、中国でも百貨店の1階に出店すれば良いですが、最近、進出が目立っている一般品メーカー(セルフコスメブランド)にとっては、「プラザスタイル」に代表されるバラエティストア業態がなく、また、日本の様に高度にチェーンストア化されたドラッグストア群がないため、マーケットへの商品投入が容易ではありません。

 今回は、この様な中国流通チャネルの状況を打破できそうな新業態店をご紹介させて頂きたいと思います。

 その新業態店は2010年8月、上海メトロシティの地下1階にオープンした「Beau Beau Plaza」です。「Beau Beau Plaza」は、日本で言うバラエティストアの様な業態の店舗です。「Beau Beau Plaza」を運営する会社は上海美優文化伝播有限公司、CEOは北野貴宗さんという日本の方です。同社は、中国人トップスタイリスト向けの最新技術専門雑誌「絲路」(隔月刊・発行部数3万部)の発行や中国最大級の美容ポータルサイト「美優網Beau Beau」を運営している企業です。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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