第14回 毛髪業の中国展開

 日本のかつらなどの毛髪業市場は、ここ数年微減傾向で推移しており、2009年は1390億円に落ち込んでいます。(出所:弊社発刊資料「ヘアケアマーケティング総鑑2010年版」)

 日本の毛髪業市場は、今後も大きな成長は望めないため、業界の大手企業は、消費市場として急成長を続ける中国市場の開拓に注力しています。

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 大手企業の中で中国市場に最初に参入したのは、ユニヘアーです。同社は、2006年に男性用オーダーメイドかつらの販売店を開設、当初は男性用かつらを中心とした事業展開を志向しましたが、男性消費者の間でかつらを利用する習慣が定着していないため、2010年度からは、女性用かつらの販売にシフトしています。2010年9月に女性用かつらのブランドである「フォンテーヌ」の旗艦店を上海の新天地エリアに出店、12月には10~20代向けのブランドである「ラブズチェンジ」を上海に2店舗(OPA店・豫園店)出店しました。今後、女性用かつらの店舗を積極的に出店し、3年間で90店舗超の店舗網にする計画です。

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浅井潤司

(株)矢野経済研究所主席研究員

2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。

http://www.yano.co.jp/china/

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