このところ、「女子会」に参加することが多く、気がつけば一週間、毎日が女子会ということもあります。仕事つながりで仲良くなった20代~40代の女性達と集まることが多いのですが、はじめは「お食事会」と呼ばれるお付き合いからスタートした関係が、いつの間にか「女子会」に進化することも多く、それは本音で話せるかどうかで変わっていきます。
一般的に女性同士の集まりを「女子会」と呼んでいるようですが、例えば、先日、青山の「セラン」で隣り合わせの席になった6人のママ達のランチシーン。同じ年頃の子供達それぞれが、ブランドを感じさせる可愛い子供服を着せてもらって、ママ達もVERYを読んでいそうなオシャレママです。一見、楽しそうな集まりですが、隣から聞こえてくるのは「○○さんのお宅はこの夏休みはどうされるの?」「○○さんのご主人はいつまでご出張?」「○○さんのお嬢さんはどこのバレエ教室?」と、丁寧ながらも延々と情報の探り合いの会話。このママ達の集まりは本音を言わない社交としての「ランチ会」であって、「女子会」ではないのです。
後日、デニーズのランチタイムに3人のママ友のグループと隣り合わせになりましたが、ここでは「お盆休みは家族ごとが目一杯で大変。1人でどこかに脱走したい」に始まり、最後は「この後、○○君が迎えに来るので、3時過ぎまで子供預かってくれる?」など、聞いていいの? と思うような本音が炸裂。グチも言えて、他では言えない彼のことまで話せる親密な女同士の集まり。これは、まさしく「ランチ会」ではなく「女子会」なのです。
では、私が参加している仕事を持っているオシャレな女性達の「女子会」では、どんな本音が語られているのでしょう? 20代、30代、40代と職種も様々、東京、大阪、福岡と場所は変われど、共通する女性達の本音の7割は男性への不満!です。職場の上司、同僚、部下、そして仕事先の担当からダンナまで、アルコールと共に加速していくのがこの話題。「気を遣って盛り上げ、上手く行かない時にはなぐさめ、結局、最後は面倒みなきゃいけない。男って大変!」。この後、結論は「女子万歳」となるのですが、不満を吐き出した後の残り3割の女性の本音にも注目。20代は「恋話」、30代は「生き方」、40代になると「アンチエイジング」と、世代別にお悩み系の話題に移って行くことが多く、メンバーによっては「お金」や「SEX」といった「実際問題」と呼ばれる本音も出てきます。
中村浩子
(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長
「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。
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