第8回 今、中国の女性達は何を思っているのか?

 日本と中国の関係は、日本が尖閣諸島を国有化したのを機に急速に悪化しました。現地で行われた激しい反日デモ活動の様子を見て、心を痛めた方も多かったと思います。

 しかし、だからと言ってすぐに中国でのビジネス展開を止めるわけにはいかないのが実情ではないでしょうか? そして、ビジネスを継続する上で一番気になるのが、顧客である中国人女性達の本音だと思います。

 そこで、弊社では反日デモ活動が収束した8月下旬頃より中国人女性達へのヒアリングを開始しました。日本の化粧品を使っている、あるいは使ったことのある中国人女性を対象に「尖閣諸島問題についてどう思うか?」「今後も日本の化粧品を購入したいか?」という2つのポイントについて質問をしました。

 一つ目のポイントについては、ほとんどの人が「問題の原因は日本にある」と答えました。これは国家の方針通りの教育を受けてきた以上、仕方がないことだと思います。しかし、二つ目のポイントについては意見が分かれました。「購入する」と答えた人と、「購入しない」あるいは「分からない」と答えた人の割合はおよそ7対3の割合となりました。「購入する」と答えた人の心理を深堀りしていくと、この問題は国家間の問題として整理されているようなのです。

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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