「仕事も無ければ金も無し、やさぐれていくしかない毎日です」
淡々とこう話すのは、新橋の焼鳥屋さんで集うおじさんではなく、博多でも有名な本格珈琲が味わえる店でバイトする可愛い女のコ。21才で就活中の彼女は、大学の同級生女子たちとつるむだけの日々を送っていると言います。
カウンターで珈琲豆を丁寧に選別するきれいな指を見ながら、素肌を自慢できる21才の女のコがこんな気持ちでいるなんて、と驚き、せめて恋バナでも聞いてみようと話題を変えると「この2年間、6人グループの誰にもカレ氏はいません」と即答が返ってきました。
スマホで写真を見れば皆、可愛いのに何故?と聞いてみると、誰か一人に出会いがあれば一斉に「早よう早よう」と関係進行をうながすも、男子はモジモジ状態。せっかちな女子が追い込みをかければ、相手がビビって逃げて行くか、自然消滅になるケースがほとんどだったとか......。
強くて熱い男の象徴、女性にも積極的だと思っていた九州男子も、20代になると草食系。大学をまたいでみても同じ結果が続くので、次は社会人の大人男子との合コンに出掛けてみたところ、集まった男たちから「なんだ、学生?」次には「料理できんの?」の質問に、ここでも男たちのコンサバさにドン引き状態だったとか。
そこで仕方なく、女子同士の行きつけの飲食店の男のコに、店外デートを持ちかけてみたものの、結果、営業としての付き合いを越えるものはありませんでした。
ならば、20代女性が日本全国で№1の美容代を払う美容大国らしく、行きつけのサロンの男たちはどう? とたずねてみると「美容師の男のコたちはカッコイイので、至近距離に近づかれると緊張するから嫌なんです」と、これまた意外な答えが返って来ました。「やさぐれる」とは裏腹の可愛い本音に少々安心するも、彼女たち世代ならではの「妄想恋愛が主流」なんだということを、確認したような気がします。
中村浩子
(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長
「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。
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