第14回 台湾でのクチコミマーケティングについて

 日本でもすっかり定着してきたフェイスブックですが、世界的にみるとその普及率は高くはありません。SNS調査会社ソーシャルベイカーズ発表のデータによりますと2013年3月26日現在の日本のフェイスブックユーザー数は1380万9800人で普及率は10.85%に過ぎません。

 一方、台湾での普及率は56.94%と日本の約5倍であり、ユーザー数は1303万6320人です。内訳を見ますと、1位のセグメントは25~34歳で33%、次が18~24歳の25%、そして35~44歳の18%と続き、もはや20代、30代の人々にとって重要なコミュニケーションツールとなっていることが分かります。

 また、台湾はテレビチャンネル数が非常に多くマス広告の効果が出にくいこともあり、クチコミマーケティングは必須となります。

 フェイスブックを使ったプロモーションでお薦めなのは、写真投稿をメインにしたキャンペーンです。例えば、参加者にその商品を使っている写真を投稿してもらい「いいね!」を一番多く集めた上位数名にプレゼントを進呈するというようなコンテスト形式にすると盛り上がります。

 と言いますのも、台湾の人達は写真が大好きで、特に若者はスマートフォンでフェイスブックを使っている人が多いので、気軽に写真を投稿します。「HOT DEALS(fever38)」等のキャンペーン用のアプリもあり、こうしたアプリを使うと簡単にクーポン発行、人気投票、抽選等をすることができます。

沖野第14回写真.jpg

(電車内でSNSに熱中している女性達)

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沖野真紀

中国女性市場専門調査会社 (株)ブルームス代表取締役

定性調査に特化したインサイトマーケティングを得意とする。また、日本とアジアのメディアで美容通としても活躍中。その知見と現地調査でアジア女性の美容ニーズの分析に努めている。

http://blooms.jp.net/

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