第1回 購買担当者による不正

 古今東西、横領着服を始めとした様々な不正が企業を悩ませています。我々監査法人も、時には不正を暴く立場として、時には発覚した不正に対する調査委員会の一員として、またある時はその後の再発防止策の構築のサポート役として、様々な立場で不正に関与しています。

 当法人によるコラムは今回からタイトルを「不正事例に学べ!」に変更します。様々な不正事例をご紹介し、皆様の身の回りでの同様の不正の発生予防等に役立てていただく場としていただければと思います。

 第1回では、購買担当者による不正事例をご紹介します。

●不正事例

 購買担当者Aが外注先と結託し、本来であれば1個あたり100円で購入できるものを、1個あたり120円で購入する代わりに、差額の10円については外注先から後日個人的にキックバックを受けるという不正です。

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 1個当たりの単価としては非常に僅少ですが、仮に月あたり1万個注文するとしたらどうでしょう。A氏は毎月10万円のキックバックを外注先から受けることが可能となります。

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田中計士

新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー

2000年、監査法人太田昭和センチュリー(現新日本有限責任監査法人)に入所後、化粧品、食品、宝飾品などの消費者製品メーカーを中心とした監査業務に従事。その他、株式公開支援業務、内部統制アドバイザリー、デューデリジェンス、経理財務専門誌への寄稿、セミナー講師等、幅広い業務を行う。

http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/cosmetics-and-toiletries/

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