第2回 架空の人件費の横領

 皆さんこんにちは。公認会計士の吉野です。

 前回より、当法人によるコラムはタイトルを「不正事例に学べ!」に変更して掲載しております。様々な不正事例をご紹介し、皆様の身の回りでの同様の不正の発生予防等に役立てていただく場としていただければと思います。

 第2回では、架空の人件費の横領に関する不正事例をご紹介します。

第2回05-新日本図.jpg

 〈不正事例〉

 人事担当者Aが実際は在籍していない架空従業員Bの銀行口座に架空の給与を支払い、それを横領するという不正です。(【図表】パターン①)

 また似たような事例で、例えばある支店において、支店担当者Cが架空従業員Dを在籍しているように見せかけて給与振込口座の申請を行い、振込まれた給与を横領するというような、人事担当者以外が不正実行者となるケースもあります。(【図表】パターン②)

 いずれも架空従業員B・Dは、まったく架空の従業員を在籍しているように見せかける場合もありますが、退職した従業員をいまだに在籍しているように見せかける場合や、さらには退職した従業員と結託して行う場合もあります。

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田中計士

新日本有限責任監査法人 シニアマネージャー

2000年、監査法人太田昭和センチュリー(現新日本有限責任監査法人)に入所後、化粧品、食品、宝飾品などの消費者製品メーカーを中心とした監査業務に従事。その他、株式公開支援業務、内部統制アドバイザリー、デューデリジェンス、経理財務専門誌への寄稿、セミナー講師等、幅広い業務を行う。

http://www.shinnihon.or.jp/corporate-accounting/industries/basic/cosmetics-and-toiletries/

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