第1回 化粧品・日用品業界は商標激戦区

【週刊粧業2015年8月24日号5面にて掲載】

 本日から始まる本コラムでは、商標弁理士としての専門性を活かし、化粧品・日用品業界の商標・ブランド戦略について、読者の皆さんのお役に立つ情報を提供していきたいと思います。第一回は、化粧品・日用品業界の商標事情についてです。

 商品のマーケティングを考える上で差別化は重要な要素ですが、化粧品やコモディティ化した日用品は機能や品質の差を伝えるのが難しいことから、古くからイメージや信頼性を前面に押し出したブランディングによる差別化が主流でした。「あの有名人がCMに出ている化粧水」だとか、「老舗企業の保湿クリーム」などといった具合です。その結果、化粧品・日用品業界はブランド激戦区として知られるようになりました。

 そのような中、ブランディングの一環として、ネーミングによるブランディング・差別化の試みも長きにわたり行われてきました。商標登録の数にもそれが現れており、他業界に比べとても多くの商標登録がなされています。昨年一年間で登録された商標は全部で10万件弱ですが、全45区分のうち化粧品・トイレタリー業界の主要区分である第3類において登録された商標は7332件にも上ります。

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髙橋 伸也

フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士

早稲田大学政治経済学部卒業。日本でも数少ない商標専門事務所を経営。化粧品・日用品業界をはじめとした中小・ベンチャー企業の商標出願支援と外国・国際商標出願支援を得意としている。商標・ブランディングの専門家として数々のメディアに寄稿している。

http://www.fullbloom-tm.jp/

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