第9回 夏にうれしい○○なスキンケア

【週刊粧業2014年7月28日号14面にて掲載】

 高温多湿の厳しい日本の夏は、スキンケアするのも億劫になります。単なるひんやり・さっぱりだけでは、差がつきません。そのため、楽しいお手入れタイムを提供できるような商品を投入するブランドが目立ちます。

 はじめにご紹介するのが、資生堂「ベネフィーク」の、環境によって変化する、うるおいバランスと肌温℃(はだおんど)に着目した、スキンケアシリーズ(5月21日発売)です。

 「温・冷・温」のサーマルギャップで美容成分を引きこみ、その効果を受け止める肌へ導くというユニークなコンセプト、温感ジェルの「ホットクレンジング」(150g4000円)で肌を温め、ひんやり清涼感のある「ローション」(200mL5500円)で冷やし、「クリーム」(40g1万円)でまた温めるというもので、よく考えるとエステで使う手法と同じなのですが、商品にその理論と効果を落とし込み、全く新しい価値をつけたところが新鮮で、カウンセリングブランドとしての強みが生きます。

 商品提案だけではなく「℃美容」をテーマにした情報サイトを開設。「心の℃美容」と称してフィーチャーした「ヌクメン(自然体の優しさで、女性を『ぬくっ』とさせてくれる男性)」がYahoo!検索ランキングでも上位となるなど、新規客へのアプローチも抜かりありません。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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