第2回 化粧品・日用品業界で商標登録を取得する3つのメリット

【週刊粧業2015年9月21日号4面にて掲載】

 今回は、商標登録を取得するメリットについて、化粧品・日用品業界特有の事情を絡めながら大きく三つに分けてお話ししたいと思います。

 一つ目は、自社の使用を担保するためです。商標権というと、後述するような他社を排除するイメージが強いのでこれが一番に来るのは意外に思われるかもしれませんが、特に化粧品・日用品業界においてはこのメリットの恩恵が大きいです。

 なぜなら、化粧品・日用品業界では説明的な言葉や機能的な言葉が商標として使われるケースが多く、他社のものと類似の商標を使ってしまいがちという事情があります。

 たとえば、化粧品分野でしたら「モイスチャー」「アクア」「クリア」「リペア」などの言葉が多くの企業によって使われています。大概何らかの語と組み合わせて使用するとは思いますが、それが他社の登録商標と同一・類似のものだった場合、たとえ不正な意図がなくとも商標権侵害になってしまうわけです。

 侵害事件となると取引先・消費者などを含む関係者の信用を一気に失うことになるので、そのような事態は何としても避ける必要があります。そのための手段が、商標登録というわけです。

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髙橋 伸也

フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士

早稲田大学政治経済学部卒業。日本でも数少ない商標専門事務所を経営。化粧品・日用品業界をはじめとした中小・ベンチャー企業の商標出願支援と外国・国際商標出願支援を得意としている。商標・ブランディングの専門家として数々のメディアに寄稿している。

http://www.fullbloom-tm.jp/

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